6/4(土)より公開中のデンマーク映画「光のほうへ」をご紹介します。
舞台はデンマーク・コペンハーゲン。
アルコール依存症・育児放棄の母親と、コペンハーゲンに暮らす兄と弟。劣悪な子供時代を経て、愛すことも愛されることも全く知らずに育った兄弟は、心に深い
傷を負ったまま大人に成長していく。闇の中でもがきながら、やさしい柔らかな光を求めようとする。その希望の光、降り注がれる日が来るのか・・・。
成長した兄弟の生活はどうなっているのだろうか・・・少しは明るい暮らしをしているだろうか・・・というこちらの期待は、いとも簡単に崩れ去る。
原題はSUBMARINO。
「潜水艦」が意味するところは何となくわかりますが、なんとSUBMARINOには「拷問」という意味もあるのだそう。水に顔を沈め、自白をさせる行為のこと。
兄は前科者に。前の恋人への想いを引きずりながら暮らしている。
弟はクスリ漬けの生活。妻を交通事故で亡くし、幼い子供を必死で育てている。
光を探そうとすればするほど、また闇の奥深いところへと沈んでいくような毎日。
光のほうへ、強く強く、歩き出していってほしい。そこから、始めてほしいと願わずにはいられない。
光のほうへ(SUBMARINO)
監督&脚本:トマス・ヴィンターベア
脚本:トビアス・リンホルム
出演:ヤコブ・セーダーグレン、ペーター・プラウボーほか
デンマーク/114分/2010年
URL:http://www.bitters.co.jp/hikari/
ブログ:http://ameblo.jp/hikari-bitters/
※上映スケジュールはHPでチェック!
監督はカンヌ映画祭審査員賞を受賞した「セレブレーション」のトマス・ヴィンターベア氏。
「光のほうへ」は、2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、2011年デンマーク・アカデミー賞では5部門で受賞しています。
シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!