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【6/21-7/7】プレス&オープニング!「NORWEGIAN ICONS(ノルウェージャン・アイコンズ)」


ノルウェーのビンテージデザインを紹介する展覧会「NORWEGIAN ICONS(ノルウェージャン・アイコンズ)」が代官山のヒルサイドフォーラムにて開幕!

北欧デザインの中に、なかなかこれまで名前があがることがなかったノルウェー。
その知られざるノルウェーのデザインたちが日本に上陸。なんとなんと、合計314点ものデザインが披露されていました。

しっとりと降り注ぐ雨の初日、オープニングに先駆け、プレス向けにカンファレンスとギャラリーツアーが行われ、北欧区も行ってまいりました。

まずは主催者であるノルウェーのコーヒーバーFuglenの共同オーナーであるアイナルさんのお話。



この展覧会を開催するにあたり、Fuglenがどのような歴史を経て、今のようなコーヒー×バー×ヴィンテージを扱うショップになっていったかを説明してくださいました。

1940~60年代、ノルウェーでは実はさまざまな革新的なデザインの家具やプロダクトが誕生し、他の北欧諸国と共にノルウェーデザイン界も成長しつつあった矢先、北海油田の発見によりノルウェー自身が安定した収入を得ることができるようになってしまったため、1970年代以降はめっきりとノルウェーのデザインビジネスは影を潜めることとなったのです。

ノルウェー人でさえ、忘れ去られつつあったノルウェー生まれのデザインたち。ノルウェーのアイデンティティを今一度、まずは母国ノルウェーの人々に知ってもらいたい!ということで、オスロを皮切りにスタート。さらには、Fuglenの海外第2号店となった日本、第3号店を予定しているNYへ巡回する展覧会を開くことになりました。

ギャラリーツアーでは、Fuglenヴィンテージ部門担当のペッペさん(下左)が注目作品を紹介。終了間際には、なんと武蔵野美術大学名誉教授の島崎信先生(下右)が登場!



先生によると、なんと、1960年に百貨店「白木屋」(※)にて、大規模な「ノルウェー展」が開催されていたのだとか!しかも、あの柳宗理さんと共に、当時のノルウェー展に関わっていらっしゃる島崎先生。先生の存在自体がもう貴重です!

上の画像は、2週間前にオスロの古本屋で見つけたという古いアルバム。こちら、なんとなんと、その1960年に白木屋で開催されたノルウェー展のフォトドキュメントがびっしりと収められているんです!ペッペさんと島崎先生で、「この作品あるよね!」と盛り上がっているところ。

当時展示されていた多くの作品が、この「NORWEGIAN ICONS(ノルウェージャン・アイコンズ)」に展示されているんです。

日本とノルウェーが50年前につながっていたとは・・・!そのときの作品が、またこのような形でニッポンにやってくるとは・・・!これは何か、深いところで繋がっているに違いないですね。

アイナルさんもこのアルバムには目をキラキラさせながら、「本当に驚き。2週間前に見つけたんだよ!2週間前!」と嬉しそうに話されていました。

(アイナルさんに、Fuglenのオープニングに行ったことや、北欧区でもFuglenのことはよく書かせていただいていますとお話させていただくと、とっても喜んでくださいました!)

白木屋は、法人自体は東急百貨店として存続していましたが1999年に閉店。跡地にはコレド日本橋が建設されています(ウィキペディアより)。





プレスプレビューが終了し、18時からはオープニングレセプションがスタート。

アイナルさんのお話の次に登場されたのは、駐日ノルウェー大使館のアルネ・ウォルター大使。

最後のオチがサイコーでした↓

「展示品には全て値段が記載してあります。
ムンクの作品は6000万円しますけど、クレジットカードも受け付けていますからね

ギスケ大臣もそうでしたが、真顔で面白いコトをおっしゃるところが素敵です。

会場、もりあがってましたよ!

ムンク作品を今回展示したのは、やはり「近代芸術の父」と呼ばれていることと、今年で生誕150周年という記念すべき年であることだったそうです。

で、気になる6000万円の作品はこちらに!いったいどのムンク作品でしょう??



正解は、真ん中あたりに見える「マドンナ(1895年)」です!正確には、6000万円以上のようです。
みなさん、当たりましたか~?

大使のお話の後は島崎先生。コーヒーやサーモンサンドといった、みんなが取っ付きやすいものを通じて、ノルウェーの家具やインテリアを見てもらうというのは、非常にモダンな見せ方だとお話されていました。もし初めはデザインのことに興味がなくても、Fuglenの美味しいコーヒーやカクテルの虜になり、自然とノルウェーデザインに触れてしまっている、という感覚。



こちらでは、ブルーベリージュース(ノンアルコール)と、アクアビットが使われているノルウェージャン・アイコンズのオリジナルカクテルが振舞われていました。



ブレてしまいましたが、こちらはちょうど目の前に現れたサーモンと大根(とあと何か)のおつまみ。
こちらをいただいた後、口の中のサーモンの余韻に浸りながら(うしろ髪ひかれながら・・)会場を後に。

近いうちに、会場レポートを北欧区HPに特集記事としてUPしますね!
NORWEGIAN ICONS(ノルウェージャン・アイコンズ)は7/7まで。

参考記事:
◆ノルウェーの人気カフェ&バーFUGLEN TOKYO(フグレン・トウキョウ)が渋谷にオープン!

◆【6/21-7/7】ノルウェーのヴィンテージデザイン展覧会「NOREWEGIAN ICONS」


NOREWEGIAN ICONS
ノルウェージャン・アイコンズ)
会期:2013年6月21日(金)~2013年7月7日(日)
開館時間:11:00~19:00 (最終日は16:00で閉館)※会期中休館日なし
会場:ヒルサイドフォーラム & ギャラリー
東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス
内容:ノルウェーのヴィンテージ家具、陶器、ガラス作品、アートなどの展示販売及び、
リプロダクトの展示販売。カタログ、関連アイテムの販売。
主催:Norwegian Icons、FUGLEN
協力:Blomqvist、駐日ノルウェー王国大使館
Facebookページ:https://www.facebook.com/NorwegianIcons



(2013年06月25日更新)
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