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【祝・グランプリ受賞】スウェーデン映画「ウィ・アー・ザ・ベスト!」 @東京国際映画祭2013


先日は、見事監督賞を受賞したベネディクト・エルリングソン監督の「馬々と人間たち」のレポートをお届けしました!

>>【祝・監督賞受賞】馬々と人間たち @東京国際映画祭2013

六本木ヒルズをメイン会場に華やかに開催された東京国際映画祭2013。本日は、コンペティション部門の最高賞となる東京サクラグランプリを受賞したスウェーデンの「ウィ・アー・ザ・ベスト!」上映後の記者会見の模様をおおくりします。


原作者のココ・ムーディソンさん(左)と、ルーカス・ムーディソン監督(右)
(c)2013 TIFF


ウィ・アー・ザ・ベスト!」は、80年代初頭を舞台に、思春期の衝動に駆られてパンクバンドを始める女子中学生の青春映画。パンクバンドといっても、楽器が出来るわけでなく、初めは完全に「はったり」。“ノリ”で始めたようなバンドの、そのなんとも未熟な危うさや、“自分たち最強”的な生意気さ。強がっていてもやっぱり13歳という、この時期ならではの気持ちの揺らぎや初々しさが生き生きと描かれていました。

この日はプレス上映で鑑賞。記者会見ではルーカス・ムーディソン監督、そして監督の奥様で、自身の自伝を元にした漫画の原作者であり、この映画の原作者でもあるココさんが登壇されました。

ムーディソン監督は時差ボケもありましたでしょうか?「ちょっと睡眠不足(笑)」と話し、「東京に来れて嬉しい」とココさん。3人の子供さんと一家で来日されていたようです。

ココさんへの質問。「監督からのオファーはどう感じたか」について、「ルーカスの作品は悲しい本が続いていたので、次は楽しいものを!と思っていた」と純粋に監督からのオファーが嬉しかったと答えたココさん。

我々は夫婦で、常にいろんなプロジェクトのことをお互いに話し合っているので、会話の中で自然にこういう(映画にする)ことになった」と監督。ごくごく自然な流れで決まったようです。


(c)2013 TIFF

ココさんが描いた漫画の原作はどのくらい反映されているのか」という質問には、「少しだけキャラクターを変えているが、ストーリーはほぼ同じ」だとか。漫画本としては2008年に出版されています。

3人の女の子のキャスト設定は、学校を回ってオーディションをしたそうです。監督があれこれ言うのではなく、自分たちで演じられる子を。最初にいいなと思った子が選ばれたようです。とても自然に演じていたと記者からの声。素晴らしかったです。

「パンク」がキーワードになっているこの作品。監督やココさん自身ももちろん音楽好きだそうです。

特にキーとなっている曲が、監督自身12歳の頃に好きだったというKSMBというパンクバンドの曲。それはパンクには珍しく詩的な曲で、ストーリーの中で象徴的な曲として登場しています。

さらに、スウェーデンで最もメジャーなパンクバンドの一つEbba Grönの曲なども登場。当時のスウェーデン音楽シーンを垣間見ることができました。

また、敬虔なクリスチャンの女の子が、仲良しだけどぶつかりあうパンクな2人の女の子の間に入り、外交官的な役割を果たしていくところも見どころの一つ。「パンクとクリスチャンというのは相反しているものなので、おもしろいと思った」と監督。


(c)2013 TIFF

なぜ女の子バンドという設定?」という質問には、「当時、男子のパンクバンドはあったものの、女子のパンクバンドは珍しい」ということでガールズ・バンドという設定になったそうです。

「ウィ・アー・ザ・ベスト!」

パワフルで元気が出てくる言葉じゃないですか?とっても素敵な響きです。

今回、出品された北欧2作品ともに、「馬々と人間たち」で監督賞、「ウィ・アー・ザ・ベスト!」でグランプリと、素晴らしい賞を受賞。

来年はどんな“熱のある”作品がやってくるのか?北欧映画もますます楽しみですね。



(c)2013 TIFF
ウィ・アー・ザ・ベスト!(We Are the Best!)
(2013/102分/スウェーデン語)
監督:ルーカス・ムーディソン
出演:ミーラ・バルクハンマル、ミーラ、グロシーン、リーヴ・ルモイン
http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=C0014

【参考記事】
【10/17-25】アイスランド&スウェーデン作品上映!@ 第26回東京国際映画祭
第26回東京国際映画祭(10/17-25)記者会見



(2014年08月29日更新)
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