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【10/11-17】幅広いジャンルが魅力!東京・大阪で新旧28作品を上映「スウェーデン映画祭2014」



10月11日より、第2回となる「スウェーデン映画祭2014」が開催されます。

スウェーデン映画祭2014では、子供を主人公にした長編や短編映画をはじめ、古典の名作、83歳にして現役で製作活動をするヤーン・トロエル、ドキュメンタリーなど、計28作品が上映されます。招聘監督によるトークや著名人を交えたシンポジウムなど、見逃すことのできないイベントも。

今年注目したいのは、「子供たち」をテーマとした映画。1960年以来、スウェーデンでは、児童映画は「子供は知る権利がある」や「常に子供の視点で」というスローガンが設けられているそうです。子供向けに作られた映画とは異なり、幅広い年齢層に訴える「映画の伝統」があるとか。

ちょうど30年前となる1984年に公開された「山賊のむすめローニャ」の実写版も上映予定。「山賊のむすめローニャ」は、スウェーデンが誇る児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンの原作で、日本では10月よりNHKでテレビアニメとして放送されるということもあり、注目が集まっています。監督は宮崎吾朗氏。テレビアニメとともに、実写版も注目です。

また、10月12日の13:30の回の「アイスドラゴン」上映終了後に、「子供たちのためのスウェーデン映画」というテーマでシンポジウムが開催されます。パネリストは、㈱ドワンゴ代表取締役会長で、テレビアニメ「山賊の娘ローニャ」のプロデューサーを務める川上量生氏と、「アイスドラゴン」監督のマッティン・ヘーグダール氏。シンポジウムは参加無料です。

マッティン・ヘーグダール監督の「アイスドラゴン」は、マスコミ試写でも披露された、現実とファンタジーのバランスが素晴らしい作品。子供たちの思いが詰まった、まさに「子供たちの視点で」描かれており、スウェーデンの児童映画の伝統を踏まえています。ちょっとした音楽の使い方や映像が楽しく、スウェーデン北部の美しい景色も大変見ごたえがあります。

 
アイス・ドラゴン(Isdraken)
監督:マッティン・ヘーグダール
2012年/73分
11歳のミックは大都市育ちのごく普通の少年。家族の事情で都会の生活から引き離され、スウェーデン最北部ラップランドの叔母のもとに預けられる。そこで初恋を経験し、おかしな友達もできるミック。物事が良い方向に進み始めたある日、児童福祉係がやってくる。恐れることなく重いテーマを取り上げながらも若い観客にも訴えかける魅力を持った家族映画。
※東京(10/12(日)13:30、10/15(水)11:00)/大阪(10/11(土)12:10、10/16(木)11:40、10/17(金)14:20)

  
マッティン・ヘーグダール(Martin Högdahl)監督
1975年ヨーテボリ生まれ。2000年に短編映画「石と話せる少年」で監督デビュー。2003年に短編映画「アクセス禁止」を制作。また2004年には、テレビドラマシリーズ「できる!できる!(原題:Orka! Orka!)」でテレビ制作ディレクターとしてデビュー。2012年の「アイスドラゴン(原題:Isdraken)」は自身初の長編映画。
※10/12(日)13:30上映後、舞台挨拶(予定)。東京・大阪のシンポジウムに登壇予定。

【シンポジウム】
テーマ:「子供たちのためのスウェーデン映画」
日時:2014年10月12日(日)14 時45 分~(「アイスドラゴン」上映後) 
会場:ユーロスペース
パネリスト:
株式会社ドワンゴ代表取締役会長 &「山賊の娘ローニャ」プロデューサー 川上量生氏
映画監督マッティン・ヘーグダール氏(「アイスドラゴン」監督)
※シンポジウム参加費は無料(映画鑑賞は有料)

さらに、「コールガール」のミカエル・マルシメーン監督も、プロデューサーであるミッミ・スポング氏とともに来日予定。大阪で行われるシンポジウム映画でみるスウェーデンの社会」に登壇されます。


コールガール(Call Girl)
監督:ミカエル・マルシメーン
2012年/140分
70年代のストックホルムが舞台。ユートピア社会どころか、街では怪しい取引が行われるなど、薄汚れた世界だった。社会の底辺からはい上がり、権力さえあれば何でも手に入る冷酷な世界へと引き込まれていく主人公イーリス。スウェーデンの汚職事件が多発した70年代に、実際に起きた一大スキャンダルを描いた作品。
※東京(10/13(月・祝)19:30、10/16(木)16:00)/大阪(10/11(土)15:00、10/14(火)17:30、10/16(木)13:10)

 
ミカエル・マルシメーン(Mikael Marcimain)監督
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。スウェーデン人脚本家、映画監督。ストックホルム大学で写真や映画を学ぶ。スウェーデン国営テレビの1時間ドラマ制作のオファーがくるまで、9年間監督アシスタントとして下積みをする。代表作は、テレビのミニシリーズ「Lasermannen (2005年)」、映画長編作品「Call Girl(コールガール、2012年)」など。
※10/13(月・祝)19:30上映後、舞台挨拶(予定)。大阪のシンポジウムに登壇予定。

【シンポジウム】
テーマ:「映画でみるスウェーデンの社会」
日時:2014年10月11日(土)13時25分~(受付13時15分~)
会場:シネ・ヌーヴォ
パネリスト:
映画監督マッティン・ヘーグダール氏(「アイスドラゴン」監督)
映画監督ミカエル・マルシメーン氏 (「コールガール」監督)
映画プロデューサー ミッミ・スポング氏
※シンポジウム参加費は無料

スウェーデン映画祭2014は、東京・大阪で同時開催!10月11日~17日まで。お見逃しなく!

 
Svenska Filmfestivalen 2014
スウェーデン映画祭2014 
会期:2014年10月11日(土曜)~17日(金曜)
共催:スウェーデン大使館、スウェーデン文化交流機関(SI)
協力:東京国立フィルムセンター、パラディソ、マックス総研(NPO)、
アテネ・フランセ文化センター制作室、トーキョーノーザンライツフェスティバル
公式HP:http://www.swedenabroad.com/ja-JP/Embassies/Tokyo/4/-sys2/
映画祭トレーラー:http://youtu.be/hz4UzpUCHO0

【上映作品】
青空の背後/アヴァロン/もだえ/ラスト・センテンス(死者への裁き)/山賊のむすめローニャ/アイスドラゴン/夜のたわむれ/エロティコン/子供たちの短編映画(7本)/パルメ/理想の国/コールガール/TPB AFK/Big Boys Gone Bananas!/スウェーデン映画祭2014短編映画(8本)

【東京会場】
ユーロスペースEUROSPACE (渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 3F)
上映スケジュール(東京会場:ユーロスペースEUROSPACE)
前売券:1回券1300円 ※ユーロスペース窓口、チケットぴあにて販売
当日券:一般1500円、大学生・専門学校生・シニア・ユーロスペース会員1200円、高校生800円、中学生500円

【大阪会場】
シネ・ヌーヴォ (大阪市西区九条1-20-24)
上映スケジュール(大阪会場:シネ・ヌーヴォ)
前売券:1回券1300円、3回券3600円 ※劇場窓口、チケットぴあ他で販売
当日券:一般1500円、大学1200円、シニア1100円、会員1000円、高以下800円

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(2014年10月10日更新)
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