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【11/22公開】タンゴ愛をめぐる愛おしい人たちの音楽ドキュメンタリー「白夜のタンゴ」


本日ご紹介する映画は、フィンランドが舞台の「白夜のタンゴ」。

アキ・カウリスマキの「タンゴはフィンランドが起源だ」という言葉に、「それはおかしい!俺たちの音楽こそ、世界で唯一の本物のタンゴだ!」と反論する3人のアルゼンチン人タンゴミュージシャンが、「フィンランドのタンゴ起源説」の真相を確かめるためにフィンランドへ(鼻息荒く?)乗り込むという音楽ドキュメンタリー。

この設定だけで、そそられるものがありますよね?


「俺は怒っているんじゃない。・・・いや、ちょっと怒っていると言ってもいい。
アルゼンチン人はタンゴの起原を完全に忘れている。タンゴはスキーやサウナと同じようにフィンランドで生まれたものなんだ。」(アキ・カウリスマキ)



喧騒のブエノスアイレスを離れ、フィンランドでのタンゴがどんなものなのかと、旅をはじめる3人。延々と続く森と湖の静かな風景の中を車で走り抜け、湖畔で一休憩したり、集会場でゆったりとしたリズムのタンゴを踊る人々と交流してみたり、サウナを体験してみたり。ラテン気質の彼らとは対照的な、シャイで寡黙でどことなくユーモラスなフィンランド人が奏でるタンゴに触れていきます。

「白夜のタンゴ」を手がけたヴィヴィアン・ブルーメンシェイン監督はアキ・カウリスマキの大ファン。カウリスマキ作品によくフィンランドタンゴが使われているため、そこから、タンゴの起源を辿るというアイデアが生まれたのだとか。

 

まったく接点がなさそうなこの2国間に共通するのが、多くの人々に愛されているタンゴ。そのタンゴを通じて心のふれあいが描かれる、なんともあったかい気持ちになる作品です。

フィンランドの国民的タンゴ歌手レイヨ・タイパレとの白夜の中でのセッションのシーンは、タンゴで人と人がつながるなんともいえない瞬間。そこにあるのは、タンゴと、(少しの?)お酒。他には何もいらないかも。

両国ともに、人物がとても魅力的に描かれていて・・・アルゼンチンのことも知りたくなりました。セクシーな声にも酔いしれてください。

美しい白夜のフィンランドの景色も必見!「白夜のタンゴ」は11月22日公開!


白夜のタンゴ(原題:Mittsommernachtstango)
監督:ヴィヴィアン・ブルーメンシェイン
出演:ワルテル“チーノ” ラボルデ、ディエゴ “ディピ” クイッコ、パブロ・グレコ、
アキ・カウリスマキ、レイヨ・タイパレ
2013年/ドイツ・フィンランド・アルゼンチン/英語・フィンランド語・スペイン語/
ビスタ/カラー/83分
配給:トレノバ
後援:フィンランド大使館 アルゼンチン大使館
2014年11月22日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開!!


(2014年10月23日更新)
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