フィンランドのバッグブランド「Golla(ゴッラ)」の新作内覧会に行ってきました。2015年、コンセプトをガラリと一新し、新しいスタートを切ったGolla。今回は、CEOのカハコネン代表とともに、デザイナーのイェッセさんとリーサさんも来日。新作が並んだ代官山T-Site Garden Galleryで、デザイナーの二人にお話を伺ってきました。
▼Gollaとは?昨年の内覧会の模様も。
日々の冒険を楽しむ人に!北欧スピリットを感じるGollaのバッグ
初来日のイェッセさん(左)、リーサさん(中央)は来日経験あり。
カハコネン代表(右)は昨年お会いし、今回もご挨拶してきました。
Gollaでの勤務年数が4年のイェッセさん、リーサさんにいたってはなんと13年だとか。Gollaが創業20周年ということは、リーサさんは会社の成長とその変動を、間近でずっと見続けたスタッフの一人でもあります。
「Gollaで仕事をしてみて、いかがですか?」という問いかけに、二人声を合わせて、「好きですよ。気にいってます」と笑顔で即答。「非常にオープンな環境ですごくいい」と、目をキラキラさせて答えてくださいました。
とても小さくて、人数も少ない、少数精鋭の会社。デザインチームも、ウェブマーケティングを中心に活動するデザイナーやプロダクトデザイナーなど、普段は独立したところで作業しているけれど、小さい会社だからすぐに集まれる。「意見交換も決定も早い(笑)」と、職場環境には大変満足しているといいます。
世の中のニーズや動向を察知し、この20年の間に、何度か柔軟に方向性をシフトしてきたGollaですが、昨年発表されたラインナップには正直筆者もびっくり。(以前はカメラやモバイル周りのデザインバッグが中心)
実は、フィンランド人も、このGollaのシフトチェンジっぷりに驚きを隠せなかった様子。同じブランドの会社のものと思ってもらえなかったとか(笑)それでもフィンランド本国での反応は上々。では、実際に中で働く二人にとって、この変化、どう感じた?
イェッセさん、リーサさんは、時代の流れを考えると、変化することは必然だと、自然に意識が向いていったそうです。それにしても、全員がすぐ冷静に変化に対応できたのでしょうか?混乱している人はいなかった?
「もちろん初めからみんながみんな、Yesではなかったけれど、とにかく意見を出しあい、そういう場を設けて、話し合いを重ねていったわ。それには確かに、とてつもなくたくさんのエネルギーが必要だったけど」と、徐々に徐々に、みんなが同じ方向に向かっていったのだとか。
「たくさんの道があったときは、どれにスポットを当てればよいのか迷ったけれど、今はもう、明確になったわ」とリーサさんが話すと、「不安はないよ。なぜなら、ビジョンが定まったからね」とイェッセさん。
型押しがさりげなくて素敵。
デザインに関しては、デザイナーとして、「北欧の精神を踏まえたデザインをするのが任務」だとリーサさん。「日本の方は北欧デザインにとても高い関心がありますよね。Gollaはバッグがメインだけど、プロダクトはいろいろ試しているところ。何がヒットするかわからないしね。今が本当のスタート」
常に先を見ようとするGolla。チャレンジングで、これからがとても楽しみだとか。改革すること、変化していくことに対して、人は恐れ、目を背けがちなところを、前向きに受け入れ、会社チーム一丸となって、みんなの意見を聞き合い、話しを積み重ね、気持ちを寄せ合う。そんなフィンランドの土壌から生まれるGollaデザインに、今後も注目です。
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