9月13日より、松屋銀座8階イベントスクエアにて、「北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展」がスタート!
オープニングセレモニーでは、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使をはじめ、第1章のキュレーションを務めたルーヴェ・イョンソンさん、リサ・ラーソンの長女でグラフィックデザイナーのヨハンナ・ラーソンさんが挨拶。テープカットには、リサ・ラーソンの長男で、展覧会の第2章のキュレーションを務めたマティアス・ラーソンさんも登場しました。
左からルーヴェ・イョンソンさん、ヨハンナ・ラーソンさん、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使、マティアス・ラーソンさん、株式会社松屋 取締役常務執行役員の古屋毅彦さん
日本とヨーロッパの文化的歴史を振り返りながら、自由で発想豊か、遊び心のある作品であると同時に、伝統工芸の技法を尊重していると、リサ・ラーソンの作品の特徴を挙げたローバック駐日スウェーデン大使。実際にリサの作品を見て、「日本とスウェーデンの文化的・芸術的な絆や、長きにわたる強い結びつきが表れている」と感じたそうです。
来年2018年は、日本とスウェーデンの外交樹立150周年を祝う記念の年。ローバック大使は、この150周年をきっかけに、さらに両国間の絆を深めていきたいと話していました。
第1章の回顧パートのキュレーションを務めたイョンソンさんは、昨年2月に開催されたリサ・ラーソンの回顧展「リサ・ラーソンの作陶60年」展の会場となった、ヨーテボリのロェースカ美術工芸博物館の元キュレーター。「陶器において長い歴史のある日本で、リサの作品が高く評価されているということを、彼女自身大変誇りに思っています」と、リサの気持ちを代弁。
リサの作品に見られるモチーフの連続性、一貫性を強調して紹介したいと考えたイョンソンさんは、ロェースカ美術工芸博物館でのアプローチと同じく、本展でも、第1章の回顧パートで、リサの初期から近年に至るまでの代表作約130点を年代別に見せるのではなく、テーマごとに分類して紹介。
ちなみに、ヨーテボリのロェースカ美術工芸博物館は、1954年にリサが陶芸家としてデビューを飾った記念すべき会場だそう。62年のときを経て、古巣に凱旋したことになります。第1章では、ほぼヨーテボリの回顧展と同じ内容が楽しめます。
第2章で披露されているグンナルさんの絵画も必見!
また、長女ヨハンナさんは、年齢的に日本へ来ることが難しいリサと、リサの夫グンナルさんに代わり、展覧会開催の喜びと感謝を述べた後、展覧会の2つのパートを解説。第1章では美術史に詳しいイョンソンさんが、アーティストまたはデザイナーとしてのリサ・ラーソンを独自の見解で紹介。また、第2章のコンテンポラリーパートではリサのユニークピースとともに、グンナルさんの陶芸や絵画作品、リサとのコラボレーションコーナーなど、約60点が展示されています。第2章のキュレーションを務めたのは、長男のマティアス・ラーソンさん。
今回の展覧会のために特別にセレクトされたアンティークやユニークピースなど、他の場所で発表したことのないレアな作品が松屋銀座に集結。ヨハンナさんも「ご覧になっていただくのは皆様が最初です。どうぞお楽しみください」と笑顔で呼びかけていました。
会場には、リサ・ラーソンのインタビュー映像も流れており、その中でリサは、「仕事をする上でユーモアは私にとってとても大切なもの」と、常にユーモアを意識して作業しているそうです。
また、「もし私が再びこの世に生まれてくるとしたら、次の人生は日本に住んで、やはり陶芸の道に進み、日本の素晴らしい風景が広がる田舎に住みたい。もちろん、日本語を話せてね」と微笑みながら日本への思いを話すリサが印象的でした。
展覧会会場のすぐ横には、リサ・ラーソンショップがオープン。定番商品から、初登場の新作アイテムまで、約200種類が勢ぞろい。過去最大規模のボリュームになるとのこと。限定発売の新作の犬の陶器「コーギー」をはじめ、先行発売陶器3種7色、ネコの「モア」ミニ2色、マイ4色、モア1色(新色のブラウンストライプ)も登場。新作の「コーギー」は、間に合わず、受注販売となっています。
筆者が会場入りした8時半すぎの時点で、松屋銀座入口前にはすでに列が出来ていました。ちなみに、10時のオープンから、30分過ぎた時点ではまだレジに並ぶ人も少なく、先行発売品のネコの「モア」や「マイ」が並んでいたのですが、11時頃にはあっという間に多くの人がレジに並び、テーブルの上に置いてあった先行発売品も数えられるほどに減っていましたよ!(さすが・・・!)
フォルムに表情に、思わず笑顔誘われるリサのあたたかな作品の数々。作品を生み出す彼女のパワーに終始圧倒されつつも、大好きな陶芸に携わる喜びが伝わってくる「北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展」は、9月25日(月)まで開催中!
【リサ・ラーソン(Lisa Larson)】
1931年スウェーデン・スモーランド地方ハールンダ生まれ。大学卒業後スティング・リンドベリからスカウトを受け、当時スウェーデン最大の陶芸製作会社であったグスタフスベリ社に入社。26年間の在籍中に動物シリーズをはじめとした約320種類の優れた作品を生み出し、スウェーデンを代表する陶芸デザイナーとして一躍人気を集める。1979年に退社後フリーデザイナーとして活躍した彼女は、1992年に、ケラミックスタジオ・グスタフスベリ社を設立。コケティッシュな動物や素朴で温かみのある表情豊かな作品は、世界中でファンが多い。近年も作品の復刻の他に、アートピースや新作を発表するなど精力的に活動を続ける。
北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展
会期:2017年9月13日(水)~25日(月)
時間:10時~20時(入場は閉場30分前まで。最終日は17時閉場)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
<展示会会場&リサ・ラーソンショップフォトギャラリー>
展覧会会場を出た付近に、ヨハンナさんのニット作品の展示コーナーも!
リサ・ラーソンのこけし 3,024円 © LISA LARSON © Tonkachi
展覧会公式グッズ
2018リングカレンダー 1,080円/トランプ 1,080円/マグネット 540円/チョコクランチ 1,296円
© LISA LARSON © Tonkachi
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【9/13-25】「北欧を愛するすべての人へ リサ・ラーソン展」(松屋銀座)
http://www.hokuwalk.com/News/page/page_id/012017073100015001
会場画像:© Lisa Larson