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【映画】大切なメッセージが込められた心温まる映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(12/2公開)




12月は北欧映画月間!
12月2日には、カラフルな糸や編み物の力をあらためて認識させてくれるアイスランド映画『YARN 人生を彩る糸』、フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』が、そして12月16日には、決断に迫られた国王や一家を事実に基づいて描かれたノルウェー映画『ヒトラーに屈しなかった国王』が公開されます(エリック・ポッペ監督にインタビューしてきました!後日あらためて)。

そして、ファンのみならず、話題となっているムーミンのパペット・アニメーション最新作『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(原題: MOOMINS and the WINTER WONDERLAND )が、12月2日(土)、丸の内TOEIほか全国にて公開されます。

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、パペット・アニメーションによる劇場版映画シリーズの最新作。『ムーミン谷の夏まつり』(2009年公開)、『ムーミン谷の彗星』(2015年公開)につづく3作目で、いつもなら冬眠しているはずのムーミン一家が、今回初めて冬を体験することになります。
 
『ムーミン谷の夏まつり』
トーベ・ヤンソンによる原作小説「ムーミン谷の夏まつり」をもとに、ムーミン谷を襲った洪水によって離れ離れになってしまったムーミン一家と仲間たちが巻き起こす騒動を描く。
『ムーミン谷の彗星』
ある朝、ムーミン谷が灰色に包まれていることに驚くムーミントロール。彗星が地球に向かって来ていることを知り、スニフと天文台に彗星を調べる旅に出る。


『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、原作者であるトーベ・ヤンソンが自ら監修し、1978年から82年にポーランドで製作された短編テレビシリーズを、フィンランドにてデジタル・リマスター化、劇場版長編映画として完成させたもので、トーベが大変気に入っていたシリーズだといいます。

シリーズ初の冬のムーミン谷が舞台ということで、冒頭からムーミン谷やムーミン屋敷がどんどん白く染まり、ふわふわの雪で覆われていく姿が映し出されます。フィンランドの人に言わせると、冬の雪景色は白ではなく、青。まさにフィンランド人が好むブルーの美しい冬景色が、ムーミンの世界をいっそう魅力的に映し出しています。



冬眠の準備をして、いざベッドに入ったムーミントロールは、ちょっぴり怖い夢を見て目を覚ましてしまいます。そこに、陽気で元気なヘムレンさんから「クリスマス」がやってくることを知らされます。”クリスマスさん”って誰? どんな人?わからないながらも、最大のおもてなしをしてクリスマスさんを迎えようとするムーミン一家。ムーミンと一緒に謎を解きながら、見ている側も導かれ、クリスマス本来の意味をあらためて知ることになります。

ムーミンママやムーミンパパの発言には、たびたびハッとさせられるものが多いですよね。
「謎があるからこの世は面白い」というムーミンパパの言葉、素敵です。

どんな変化も、楽しもうとするムーミン一家。
知らないことは、ちょっぴりこわい。だけど、知ってしまえば、大丈夫。



本作のインターナショナル版(英語版)も、スウェーデンの俳優、ビル・スカルスガルドがムーミントロールを、ムーミンパパを実の父で俳優のステラン・スカルスガルドが担当していますが、日本語版も豪華!日本を代表する女優、宮沢りえがムーミントロールを、ナレーションを神田沙也加が務めます。また、その他大勢登場するキャラクターたちの声を、声優の森川智之、朴璐美の2人が担当。圧巻の声の演技に注目です。

宮沢りえさんのムーミントロールはとても優しくて、好奇心旺盛な感じもとてもよく出ていて、神田沙也加さんのナレーションもとても心地がよくて、ふんわりとあたたかい空気に包まれました。

エンディングで流れる『ウィンターワンダーランド(Bring the Snow)』がまた美しい。プラハ・フィルハーモニック・オーケストラ演奏、フィンランドのミュージシャンらによる楽曲で、世界23ヶ国の言語で歌われます。サラ・オレインが英語版と日本語版を担当。映画をいっそう盛り上げます。

クリスマス、年末年始のシーズンだからこそ、あらためて考えてみたい、大切なメッセージが込められた心温まる作品。『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は、12月2日(土)、丸の内TOEIほか全国にて公開!


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ムーミン谷とウィンターワンダーランド
原題:『MOOMINS and the WINTER WONDERLAND』
監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン
原作:トーベ・ヤンソン
主題歌:サラ・オレイン「ウィンターワンダーランド」(ユニバーサルミュージック)
2017年/フィンランド・ポーランド/86分
配給:東映
※吹替版のみの上映
http://www.moominswonderland.jp/


2017年12月2日(土)に丸の内TOEIほか全国にて公開

© Filmkompaniet / Animoon
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(2017年11月21日更新)
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