9/21(金)にオープンした、ノルウェー・オスロのカフェ「FUGLEN」の国内2店舗目となる「FUGLEN ASAKUSA」をご紹介!
ノルウェー・オスロに本店を構えるカフェ「FUGLEN(フグレン)」が、富ヶ谷に続く日本国内2店舗目に選んだのは東京・浅草。コーヒー、カクテル、ヴィンテージという3つの切り口でライフスタイルを届けてきたフグレンが、「FUGLEN ASAKUSA」として浅草に登場です。
FUGLEN ASAKUSAが入る建物は、機能性と質の高いトランジットサービスを追求するデザインカプセルホテル「ナインアワーズ」。シャワー、睡眠、身支度という3つの基本行動(それらにかかる時間が約9時間ということで「9h(ナインアワーズ)」)に特化した新しいコンセプトのホテルで、国内9店舗目の「ナインアワーズ浅草」と同時オープンとなりました。
ナインアワーズは、それぞれの土地や利用者に合わせたデザインや機能性を持ち合わせている話題のホテル。ナインアワーズ浅草もまた、これまでのナインアワーズの建築・設計をメインに手がける建築家の平田晃久氏によるもので、浅草の商店街の屋根を写しとったような14種類の屋根が特徴的。9階の受付からは浅草の街が一望できます。
浅草寺を横の角度から。左手には遊園地「花やしき」
そのナインアワーズ浅草の1、2階に入ったFUGLEN ASAKUSA。フグレン自慢の豆本来を味わえる浅煎りノルディックローストのコーヒーはもちろん、オリジナルカクテルや国内外のクラフトビールのほか、新たにフードも提供されます。
フグレン・ヘッドバーテンダーのハルボル・ディーゲルネス氏発案のもと、素材を生かした料理で人気のフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」の生江史伸シェフ協力のノルウェーワッフルがオリジナルメニューとして登場。また、インテリアは、フグレンのオーナーの一人でもあるペペ・トルルセン氏とデザイナーの福田和貴子氏が担当しています。
プレス内覧会では、ナインアワーズ代表の油井啓祐氏、FUGLEN共同オーナーのアイナル・クレッペ・ホルテ氏によるトークが行われました。(右から進行役でライターの猪飼尚司氏、油井氏、アイナル氏、FUGLEN TOKYO代表の小島賢治氏)
トークでは、ナインアワーズもフグレンも、“へんぴな立地”で勝負している共通点に注目。何を基準にして出店しようと思ったのか、どうやってそこに人を呼び込んでいるのかに焦点が当てられました。
「使い道のない場所を持ってきてくれる人がいて、どうですか?と言われたものの中でレイアウトしてみたら、たまたまぴったりだった。1店舗目の京都もたまたま京都だったんです(笑)」と油井さん。「泊まってもらうだけというより、街で楽しんでもらいたいんです」と、別の目的があるときにホテルを利用してもらえたらといった意図があるようです。
また、「2008年にフグレンを買わないか?という話があって」と言うのはフグレンのアイナルさん。「コーヒー、ファニチャー、カクテルの分野を専門とする3人が集まり、へんぴな場所でも人がまた行きたくなる店にしたかった。独立していて自由なコンセプトでやっていたのは、当時コーヒー業界でも珍しかったと思います」と、ここでしか味わえない味と雰囲気に、コーヒーフリークな人たちが集まってきたそうです。質の高いものに囲まれて、気軽に来てもらえる場所。立地が良すぎると人がたくさん来るけれど、ちょっと落ち着かない。「適度な人数とその価値がわかる人々が足を運べる場所にしたかった」といいます。
こうして聞いてみると、まったく異なるジャンルの業界ではあっても、ナインアワーズとフグレンには、「街の人の流れを生み出す場所」という共通点があることがわかります。
コラボレーターの依頼をたくさん受け、断り続けていたフグレンが今回なぜ、ナインアワーズからのオファーを受けたのか。アイナルさんは、油井さんの持つ浅草の歴史やルーツや、古いものから新しいものを生み出していること、平田さんのデザイン、伝統ある立地に興味を抱き、共存できると思ったとか。また、油井さんの考えの中に、「本物を感じた」というアイナルさん。そういった経緯で、今回のコラボレーションが実現したというわけです。
「この辺りのエリアは場外馬券場もあるし、昼間からお酒を飲んでいる人がいるという、子供の頃は“行ってはいけないエリア”といわれた場所(笑)色々コーヒーショップはあるけれど、フグレンだから成立すると思いました。何にも似ていない。オリジナリティがあるからです」と油井さん。
「泊まること」と「シャワー」に特化したナインアワーズと、第2のリビングルームのような場所を提供するフグレンとの組み合わせ。それぞれの強みを生かして、互いが融合することにより、さらに価値あるものへ。
今後、ナインアワーズ浅草のフリースペースや、1、2階のフグレンで、さまざまなイベントも実施できればとのこと。浅草にどんな新しい人の流れが生まれるのか、楽しみです。
FUGLEN ASAKUSA(ナインアワーズ浅草1・2階)
東京都台東区浅草2-6-15
つくばエクスプレス浅草駅より徒歩2分
東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線浅草駅より徒歩約10分
https://ninehours.co.jp/asakusa/
※10月22日に「ナインアワーズ新大阪駅」開業予定。2019年には、5~6店舗新たに開業予定。
▼FUGLEN http://fuglen.com/
<ナインアワーズ浅草&フグレン浅草フォトギャラリー>