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【お出かけ】デザインを通じて情報・文化の発信地に!アルテック日本初の直営店が表参道にオープン(4/27オープン)




10連休となるGW初日、4月27日に、アルテックの日本初となる直営店「Artek Tokyo Store (アルテック 東京ストア)」がオープンしました。本日は、オープンに先駆けて行われたプレス発表会の模様をお届けします。


左からノラ・フェルバウム氏(ヴィトラCEO)マリアンネ・ゴーブル氏(アルテック社長)、中村圭佑氏と熊谷晃希氏(DAIKEI MILLS)、片居木 亮氏(ヴィトラ・ジャパン社長)


新しい発見やアイデアをもらえる場所
デザインを通じて、情報・文化の発信地に

プレス発表会には、ヴィトラCEOのノラ・フェルバウム氏、アルテック社長のマリアンネ・ゴーブル氏、ストアの設計を担当したDAIKEI MILLS代表の中村圭佑氏と熊谷晃希氏、ヴィトラ・ジャパン社長の片居木 亮氏が登壇しました。

ノラさんは、スイスに拠点を置く家具メーカー「ヴィトラ」の三代目。ヴィトラには、世界中に素晴らしいデザインを届けること、家具だけでなく文化を発信するミッションがあるといいます。アルテックは、2013年9月に同じグループ企業となりました。アルテックの直営店は、路面店の力が未だに大きく、活発であることから、日本に作ろうと思ったのだそうです。ちなみに、日本は、フィンランドに次ぐ、第2位のマーケットシェアを誇っています。

1936年にオープンしたアルテック第1号店となるヘルシンキ店は、当時まだ新しい“コンセプトストア”という考えを、いち早く体現したストアの一つだったといいます。「発見やインスピレーション、アイデアを得て帰る場所。今日でもそういった場所になっています。それを日本でも実施する予定です」とマリアンネさん。

日常の小さな幸せを愛すること、シンプルで控えめな細部を愛すること。同じ志を持ったヴィトラとアルテックにとって、この東京ストアが、文化の発信地となることを願っているそうです。

ヴィトラ・ジャパンの片居木さんは、アルテック東京ストアオープンに向けて関わった全ての人、日頃からアルテックを応援してくれる人に感謝の気持ちを述べるとともに、デザインを通じてどんどん情報発信をしていきたいと話しました。アルテック東京ストアでデザインや建築に関するイベントや企画なども期待できそうです。



ストアのデザイン設計に携わったDAIKEI MILLSの中村さんは、ストアのイメージとして、まず初めに、湖のほとりを歩いて家路に着くという抽象的な水彩画のドローイングを描いてみたそうです。アアルト作品に通ずる有機的な曲線を取り入れ、フィンランドで実際に体感した自然や人の温かさ、どんな人が来ても温かく迎えてくれる家のような、精神的な部分を打ち出したかったといいます。





1階の店内はアルテックのテキスタイルや雑貨といった小物類のほか、フィンランドのデザインブランドも並んでいます。店内から降りることができる地下1階は、アアルトを代表する曲線を彷彿とさせる天井からの光が優しく、ヴィトラの家具やインテリアとの組み合わせ、スタイリングが楽しめます。






約1500個のレンガを組んだという地下1階のドライエリア。


ちなみに、1階の棚の上の方に飾られているアルテックの大きなロゴのサイン(非売品)は、なんと、かつてヘルシンキのアルテックストアで実際に使われていたもの。東京ストアオープンのお祝いに本国からプレゼントされたのだそうです。大変貴重なものなので、こちらもぜひチェックしてみてください。



日本とフィンランドの対話を表した
FIN/JPN フレンドシップ コレクション登場

フィンランドと日本の外交関係樹立100周年を祝う特別コレクション「FIN/JPN フレンドシップ コレクション」が、ミラノサローネ国際家具見本市にて発表されました。

アルテックのFIN/JPN フレンドシップ コレクションのページやパンフレットなどに象徴的に登場している「ネコ」のイラストですが、なぜネコなのかというと、マリアンネさんは、「友情にはシンボルが必要。ネコはそばにいてくれるけど、じゃまにはならない。あなたがあなたでいることをじゃましません。日本とフィンランドの友情のシンボルになっています」と説明。

しかし、非公式には、「実は私は毛のある動物がダメなんです……(笑)」とマリアンネさん。「でも、スタッフ含め、このネコに魅了されて心を奪われてしまったんです」と、そういった経緯でネコをシンボルとして採用することが決定したという裏話も披露されました。

FIN/JPN フレンドシップ コレクションには、徳島県の藍師・染師BUAISOUと作った「スツール60 藍染」(日本限定・数量限定100脚)や、皆川明氏による書籍『ああるとのカケラ』、1933年頃に当時の駐フィンランド公使館一等書記官の市河夫妻から贈られた桜の花のスカーフからアイノ・アアルトがデザインした「キルシカンクッカ」が、ファブリックと日本限定の風呂敷となって復刻。

また、フィンランド語で「おめでとう」を意味する「オンネア」という名前が付いた「ドムス チェア オンネア」が、開店記念特別モデルとして50脚限定で発売。そのほかにも、二俣公一氏によるベンチ、長坂常氏による日本の伝統技法を使った家具など、日本とフィンランドのコラボレーションアイテムが多数登場しています。

Artek Tokyo Store(アルテック 東京ストア)※4/27オープン
東京都渋谷区神宮前5-9-20 1F・B1F
東京メトロ千代田線「表参道駅」徒歩5分
面積:約200㎡
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日
http://www.artek.fi

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<おまけ>
お祝いランチボックス。カルヤランピーラッカとバナナケーキ。サラダも美味しかったです。ベリージュースで乾杯。オープンおめでとうございます!




(2019年05月01日更新)
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