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【イベントレポート】スウェーデンから2名が来日!サーミの文化や伝統に触れるイベント


バイオリニスト、ダニエル・ヴィクスルンド(Daniel Wikslund)さん


先日、駐日スウェーデン大使館にて、「ARK Hills Music Week」のイベントの一環として、ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアに住む先住民族サーミの文化や伝統を楽しむイベント「自然と語らうサーミの文化とモダン伝統音楽」へ行ってきました。

スウェーデンから二人のゲストが来日!

スウェーデン最北のRiksspelman(スウェーデン政府から優れた音楽家に与えられる名誉称号)を持つバイオリニスト、ダニエル・ヴィクスルンド(Daniel Wikslund)さんによる「モダン・フォークソング」の演奏と、スウェーデン北部ヨックモックにある北欧最大のサーミ博物館の学芸員でサーミ民族学者であるエリーナ・ニーゴード(Elina Nygård)さんのお話です。

サーミといえばヨイク!と思っていて、どちらかというと厳かな伝統音楽をイメージしていたら、ダニエルさんが奏でるのは、なんとも明るくポップな音色!伝統的な音楽に、弾むようなかっこいいモダンサウンドと歌声で聞かせてくれます。

スペイン語わかる人います?
スウェーデン語は?フィンランド語?英語?
日本語…は、ごめんなさい。話せないなあ…

なんと、7つの言語を操るダニエルさん。この日は英語で進行されることに。(次回の来日までに日本語を勉強してくるとか!)

サーミの人々が住むラップランドがどんなところかを、ユーモアを交えて話しつつ、自身が自然からインスピレーションを得て作った曲を歌いながらダイナミックに演奏。「どう?真っ白な氷や雪の世界が見えました?」など、自身がラップランドから切り取った風景を物語にして音楽に落とし込んで、日本の私たちに届けてくれました。(音を通じて、物語を読み聞かせてくれているような)

ラップランドってどんなとこ?寒いんでしょ?と聞かれるダニエルさん。「そもそも氷点下40度とかって体験したことありますか?」と問いかけ、「“言葉”を発すると、その言葉たちが一瞬で空中で“凍りついて”しまうんです」と、何やら笑いを誘います。

少しずつ春が近づいてくると、「やっと凍りついた“言葉”が溶け始める。だから、冬の間に悪口とかを言ってると、春になって“言葉”が溶けて、自分の背後からその悪口が聞こえてくるかもしれないから気をつけて!」

そんな現地をネタにした面白話を小気味良く話してくれました。(トーク面白かったです。職業コメディアンじゃないですよね?ヴァイオリン漫談…ではない。笑)

音楽で世界中を旅しているかのようなダニエルさんの語り。とても快活で楽しく、素敵なパフォーマンスでした。


サーミ博物館「Ajtte」の学芸員、エリーナ・ニーゴード(Elina Nygård)さん


次は、エリーナ・ニーゴードさんのお話。エリーナさんは、北極圏に住む先住民族サーミの民俗学者。スウェーデン北部の街、ヨックモックにある北欧最大のサーミ博物館「Ajtte」の学芸員です。

博物館の説明やヨックモックについて、また、伝統的なヨイクからモダンなヨイクに移り変わっていくBGMにあわせて、サーミの人たちのさまざまな表情や暮らしをスライドで紹介。

ヨックモックで有名なのは、毎年2月に開催されるウィンターマーケット。今年で414回を迎えた歴史あるマーケットには世界中からのビジターで賑わいます。

日本ではあのお菓子のブランドで有名。「そんな日本のお菓子にインスピレーションをもらって、替え歌を作ってみました」と、ダニエルさんとエリーナさんのコラボで、日本の名曲「上を向いて歩こう」(英題:スキヤキ、SUKIYAKI)の替え歌を披露!“ヨックモックは良いところ。みなさん来てね”といった内容の可愛い歌で盛り上がりました。

【ダニエル・ウィクスルンド(Daniel Wikslund)】
1973年スウェーデン生まれ。作家、歌手で、スウェーデン最北のRiksspelman(スウェーデン政府から優れた音楽家に与えられる名誉称号)の称号を持つバイオリニスト。バイオリンだけでなく、アコーディオン、ギターそして7つの言語を操る。http://www.danielwikslund.com/en/

【エリーナ・ニーゴード(Elina Nygård)】
サーミの民俗学者。スウェーデン北部ヨックモックにある北欧最大のサーミ博物館「Ajtte」の学芸員。http://www.ajtte.com/english/



(2019年10月16日更新)
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