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【イベントレポート】東京の“フィンランド”で3つのエリアを巡って、幸福度ナンバーワンの国の幸せの秘密を肌で体感!


<お詫び>
11/21&22に、駐日フィンランド大使館敷地内にあるメッツァ・パビリオンにて開催予定だった一般向けイベント「Happy Day in Finland」が中止になりました。記事を一部訂正させていただきます。



花のゲートをくぐれれば、そこはフィンランド!


五感でフィンランドの夏を体験できるイベント「Happy Day in Finland」のプレス向け発表会と体験会に行ってきました。

イベントが中止になったということで、本記事では、皆様にお家で体験しているような気分を味わっていただこうと、イベントの内容を網羅しつつ、フィンランドが今おすすめしたい3つのエリアでのスポットもあわせてご紹介します。

イベント会場は、「湖水地方」「西海岸の群島エリア」「ヘルシンキ」の3つの地方に分けられており、それぞれの地方で行うことができるアクティビティを実際に体験できるというもの。また、フィンランド在住の案内人、ハピネス・ガイドとのオンラインセッションも体験できます。

フィンランド人の夏の幸せな過ごし方って一体?世界幸福度ランキングが三年連続一位の国、フィンランドの“ハッピーの秘密”がわかるかも!

それでは行ってみましょう!


プレス発表会の様子。画面に映っているのは、ハピネス・ガイドのユホさん。日本語(関西弁)OK。

地図を持って出発!まずは湖水地方から!

モミの木がずらり!

■湖水地方(LAKELAND)

まずは、朝をイメージした湖水地方へ。森の鳥のさえずりが聞こえます。

フィンランドの湖水地方には、タンペレ、ラハティ、フィンランド最大の湖「サイマー湖」がある場所。森ではベリーやキノコを摘んだり、サウナを体験したり。また、イッタラの工房やアルヴァ・アアルトの自邸といった有名なスポットもあります。

約300万もの数を誇るフィンランドの人生の一部、サウナ。マイ・サウナリネンを作る工房へ。サウナのベンチに敷く「ラウデリーナ(Laudeliina)」を作ります。ここだけのスペシャルなスタンプをリネンに押して、持ち帰ることができます。スタンプは出来るだけインクをたっぷりと含ませて、体重をかけ、時間を少しかけて押すことでキレイに仕上がりました!




まずまずの仕上がり!ちなみにこのリネンは、サウナ時にお尻に敷くマットです。


© Petri Artturi Asikainen

モッキ(MOKKI)ダーツ。サマーコテージに来た気分になって、楽しみましょう。勝ち負けではなく、一緒に楽しむことが大切だそう。シンプルなダーツなのですが、意外と盛り上がります!

湖水地方は最後に、1日のビタミンを摂取。フィンランドの森で自生するビルベリージュースをゴクリ。森ではベリー摘みや、森林浴をしてリラックスするのもいいですね。会場では、モミの木の心地よい香りに癒されました。

<湖水地方で楽しめるおすすめ体験>
●コテージ、サウナ、湖でゆっくりと過ごす(ベリー・キノコ摘み、湖でボートやカヌー、魚釣り)
●イッタラ村でイッタラのサステナブルデザインに触れる
●築114年の国内で最も古い公衆サウナ「ラヤポルティ・サウナ」を体験
●アルヴァ・アアルトが設計した建築物めぐり(アルヴァ・アアルトミュージアム等、見どころは29カ所も)
ラハティで湖と自然に囲まれた宿泊体験
サイマー湖で絶滅危惧種のサイマーワモンアザラシに出会う

■西海岸の群島エリア(ARCHIPELAGO)

次に、お昼の時間をイメージした西海岸の群島エリア。この地域は、のんびりとした島の人々のライフスタイルと海洋文化が特徴。フィンランドで最も日照時間の長い場所でもあり、フィンランド語とスウェーデン語の両方を聞くことが多い地域としても知られています。


© Petri Artturi Asikainen

群島といえば、サーリストライスレイパ(Saaristolaisleipä/群島パン)!筆者も大好きなライ麦の黒パンで、ほんのりと優しい甘さとしっとり感が特徴。



マリメッコの生地で出来た可愛いテントが並んでいました。下に置いてある石や岩は、なんとフェルトで出来ていてビックリ!トナカイやフクロウ、クマなどのカチューシャで、森の動物に変身!フォトスポットとしても楽しめました。(ここでも結構遊んじゃいました)


フィンランド大使館商務部のノーラさんも可愛い森の動物に変身!(ありがとうございました!)

また、ムーミンの可愛いポストカードから選んで、メッセージを書いたり、塗り絵をしたり。さらっと書こうと思っていたのに、いつの間にやら無言で夢中に。特製の切手を貼ってもらったカードは、フィンランドから送ってもらえます。誰に届くかな?



動画を見ながらムーミンたちと一緒にエクササイズをする体験もありました。時に手厳しいリトルミーですが、彼女は幸せでフレンドリーな性格。ちょっぴり恥ずかしくても、チャレンジしてみるのは健康的でフィンランド的なことだそう。


無数の紙製ボートのディスプレイで迎えてくれた群島エリア

群島エリアで一番人気だったのが花冠作り。自然の花で作った花冠は、夏至祭のお祝いに欠かせないもの。自由に葉や花をワイヤーに沿わせながら、まあるくして完成。筆者は葉っぱの土台をしっかりと作り過ぎて花を足す時間が取れず、花冠というより葉冠っぽくなってしまいましたが、それもそれで良し。なんとなくサマに見えてしまうのも植物の力。本物の植物に触れることで癒し効果も絶大で、自然とみんな笑顔に。頭に載せるだけで、気分が高揚します。花冠パワーを感じました。


持ち帰った花冠はドライフラワーにして、リースにして飾っても◎


<西海岸の群島エリアで楽しめるおすすめ体験>
●人気高まるグルメの街、トゥルクでローカルフードに触れる(屋内マーケットホール)
●トゥルクでピクニックをしたり、散歩したり、ボートに乗ったりとローカルのように暮らす
ムーミンワールドのムーミンたちに会いに行く
●世界最大の群島地域で壮大な景色を楽しむ(ルイサロ島)
バイキングラインでオーランド諸島までの船旅

■ヘルシンキ(HELSINKI)

最後は、夜をイメージした首都ヘルシンキへ。アート、デザイン、サウナ、美味しい食べ物を楽しめる小さな近代都市。市内の移動には自転車が便利で、通勤にもよく利用されています。徒歩での街めぐりもしやすく、街の片側からもう片側まで40分で移動することができます。

アートとクラフトを学校の授業科目に入れている国、フィンランド。人差し指と親指を使って指編みにトライしてきました。ちょっと懐かしい感じがする指編み。みんなで編んだものは、なんと、2021年に開催予定の美術展覧会「ヘルシンキ・ビエンナーレ2021」の珊瑚の編み物インスタレーションの一部として使われる予定だそう。参加した人は、来年、フィンランドで作品がディスプレイされますよ!筆者も参加しました。楽しみです!


繋がっていることを感じることができるアート!


また、テクノロジーを使ってヘルシンキを楽しむことができます。VRグラスを使用し、バーチャルでヘルシンキを観光。ヘルシンキの有名なランドマーク、元老院広場と白い大聖堂からスタートし、建築家アルヴァ・アアルトの自邸、最後は街並みやロンナ島の自然を楽しむツアーです。


© Petri Artturi Asikainen



移動には、自転車での街めぐりがピッタリなヘルシンキ。動画を見ながら、フィンランドのおしゃれな自転車「ヨポ(JOPO)」でサイクリング!



体を動かした後は、ファッツェルのチョコレートでひと息。おなじみのファツェリン・シニネン(Fazerin Sininen/ファッツェルの青)は、フィンランドで最も有名なチョコレートで、1922年にヘルシンキで誕生しました。

<ヘルシンキで楽しめるおすすめ体験>
●ヴァリサーリ島で開催されるヘルシンキ・ビエンナーレでアートに触れる(2021年6月12日~9月26日)
●マーケット広場から群島、スオメンリンナ要塞島、最近公開され始めたロンナ島やヴァッサーリ島などへの島巡り
●伝統的なサウナ文化を継承しているロンナ島の公共サウナ
バルト海クルージングで隣国エストニアの首都タリンへ約2時間の船旅
●自然やデザイン、建築に触れるウォーキングツアー
●環境への配慮や一定のサステナビリティ基準を満たした店、イベント、サービスを利用して、より持続可能な暮らし方や町の楽しみ方を体験する

■オーロラ/サウナ

1階ノキアのショールームでは、壁いっぱいにラップランドのオーロラを投影した映像を見ることができました。映像とわかっていても大迫力!ラップランドでは、8月末から3月末頃まで見られるオーロラ。8月の早い時期に行くと、まだ湖が凍っていないため、上空のオーロラが湖面に映り込む、ダブルオーロラを体験できる可能性も。

サウナショールームでは、バーチャルでエア・ロウリュを体験。フォトスポットにもなっています。フィンランドのテキスタイルブランド「カウニステ」のデザインが可愛い御朱印帳が置いてありました。ヘルシンキのサウナ巡りが楽しくなるVisit Finlandオリジナルの御朱印帳なのですが、メッツァ・パビリオンでしか押せない特別なスタンプを押すことができます。ヘルシンキのサウナに来た気分!(筆者も自分の御朱印帳、持ってくればよかった!)



フィンエアーのブースでは、機内で使われているマリメッコとのコラボアイテムの展示を見ることができます。飛行機を見ていると、本当に旅したくなりますね!



 一つひとつの体験はとってもシンプル。でも、その一つひとつが重なり合い、とっても楽しくて、周りの人と(もちろん距離を取りつつ)マスク越しで笑って、幸福感を感じることができました。こういった困難な時だからでしょうか。体を動かして、実際に触れて、人と一緒に笑い合える時間が尊いこと!こうしたテクノロジーやアイデアで楽しませてくれるフィンランドの“おもてなしの心”も感じることができました。(関係者の皆様、ボランティアスタッフの学生の皆さんに感謝です)

本来ならば、直接お話できたかもしれない現地フィンランドの幸せな過ごし方を教えてくれる案内人、ユッカさん、パイヴィッキさん、ユホさんのハピネス・ガイドの3人も、Zoomでずっと画面の前にスタンバイ。話しかけるとニッコリと笑顔で答えてくれました。

日本からも北欧やフィンランドに行きたい人がたくさんいるのと同じように、彼らも日本に行きたくてウズウズしているのだそう(まだ雪もなく暗いばかりの11月のフィンランドは、特に国外に出たくなるのだとか)。日本のことが大好きなフィンランド関係者の想いを感じるイベントでもありました。

いかがだったでしょうか?次にフィンランドへ行く日が、ますます楽しみになりますね!


© Petri Artturi Asikainen

▼バーチャル「Happy Day in Finland」でぜひ体験を!
バーチャルHappy day in Finland(フィンランドの幸せな1日) — VisitFinland.com



(2020年11月25日更新)
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