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【デザイン】デンマーク生まれのインテリアデザインブランド「101 Copenhagen」日本上陸(6月予定)




デンマークのインテリアデザインブランド「101 Copenhagen」が今年6月(予定)、日本に本格上陸を果たすということで、greeniche代官山店におじゃましてきました。101 Copenhagenは、ヨーロッパをはじめ、アメリカやアジアなど、世界的に高い注目を集めている3人のクリエイティブ集団です。

2017年に創設された101 Copenhagenは、「スカンジナビアのライフスタイルに寄り沿う美しい技巧、高品質でタイムレスなデザインの照明とアクセサリーを」というビジョンを掲げ、照明、花器、家具、食器、インテリアアクセサリーといった、暮らしにまつわるインテリアプロダクトを展開しています。

デザインのキーワードは、
伝統的なデザインの融合・共生。

ブランド創設者の一人、Tommy Hyldahlはアジア各地を旅し、デザイナーのKristian Sofus Hansenは、デンマーク王立芸術アカデミーを卒業後に来日。京都工芸繊維大学で学んだ日本に縁の深い人物。素材や技術に対する日本ならではのアプローチと出会った経験から、日本特有の美しさとデンマークデザインを組み合わせ、シンプルな中に独自のスパイスを加えたデザインを見せてくれます。

デンマークの伝統的なデザインに、日本のシンプルさや侘び寂びの世界観を添え、現代の暮らしに癒やしを与えるようなデザインが特徴的。美術や彫刻の世界から着想を得ているそう。より多くの方にアートを伝えたいという想いでブランドを立ち上げました。

「日本特有の“完璧主義”と“侘び寂び”の両方に強く惹かれている」といい、「デンマークのデザインは一般的にシンプルであることが知られていますが、日本のデザインはシンプルでありながら、ほんの少しだけディテールが加えられている。この細やかなディテールによって、日本独自の趣が生まれているのではないか」と分析。

例えば、日本の家具の軽やかなデザインと比べると、デンマークのデザインは少々重たく感じることがあるそう。特定のディテールを加えながらデンマークと日本両国のデザインを組み合わせ、シンプルさの中に独特な“ひねり”をきかせることを目指しています。


花器「Sphere」シリーズ

初めて発表したプロダクトは、高度な技術を持つセラミックメーカーと共同開発した「Sphere」というシグネチャーコレクション。彫刻をモチーフにした陶製の花器シリーズで、表面をマットに仕上げ、特徴的なシルエットを生み出すことを心がけたそうです。

「新鮮でありながら、どこか既視感があると思ってもらえたら」と話す101 Copenhagen。デンマークと日本のデザインそれぞれの美点を独創的な手法で掛け合わせ、両者を融合させることを目指しています。

また、日本本格上陸に際し、喜びと共に、「日本の伝統的なインテリアと北欧のテイストを好んで組み合わせるような、デザイン愛好家に受け入れてもらえたら」とコメントを寄せています。


花器「Origami」(左)「Guggenheim」(右)
Designed by Kristian Sofus Hansen Tommy Hyldahl
折り紙にインスパイアされた花器など、個性的なフォルムも。それらの絶妙な凹凸で作られる陰影も面白い。


花器「Cobra」
Designed by Kristian Sofus Hansen & Tommy Hyldahl
土偶を思わせるようなプリミティブな雰囲気のフォルムの花器は、第二次世界大戦後に北欧諸国を含む西ヨーロッパで起こった前衛芸術運動「コブラ(芸術運動)」にインスパイアされたもので、本国デンマークでは特に人気の花器だそう。


花器「Sphere」
Designed by Kristian Sofus Hansen & Tommy Hyldahl
アシンメトリーな花器にも関わらず、意外とどんな花でも生けやすく、ドライな花や枝などを挿しておくだけでもサマになるから不思議。木調家具もブラック系の家具にも溶け込む。棚や窓辺に並べるだけで、そこに独自の世界が生まれます。


花器「Madame」
Designed by Nicolaj Nøddesbo & Tommy Hyldahl
大ぶりの花器は床置きにしてみてはいかがでしょうか。観葉植物のような感覚でインテリアとして部屋に置いてみると、厳かな空気、雰囲気が室内に広がりそう。


照明「Brutalist」テーブルランプ
Designed by Kristian Sofus Hansen & Tommy Hyldahl
コンクリート製の照明。デンマークデザインらしい光源が見えない作り。




照明「Drop」シャンデリア
Designed by Kristian Sofus Hansen & Tommy Hyldahl
インスタレーションアートに触発されて作られたという「Dropシャンデリア」。






照明「Dusk」テーブルランプ
Designed by Nicolaj Nøddesbo & Tommy Hyldahl
月食をイメージしたアルミニウムとコンクリートの異素材を組み合わせたテーブルランプ。

【101 Copenhagen デザイナープロフィール】
■Kristian Sofus Hansen
デンマーク王立芸術学院ファインアート学科卒業のデンマーク人デザイナー。京都工芸繊維大学への留学経験がある。デザインを昇華させるような斬新かつ細やかなディテールを探究し、特徴的なデザインに仕上げることに情熱を傾ける。美術や彫刻の視点を取り入れながら、斬新かつ刺激的な方法でプロセスを拡大させ、特徴的・機能的・タイムレスなデザインの創造を目指す。

■Nicolaj Nøddesbo
オーフス建築学校出身のデンマーク人デザイナー。2017年にデザインチームに加入後、革新的な照明機器やタイムレスでユニークなホームアクセサリーといった、ブランドを象徴する数々のデザインを手がける。Nicolajが志すのは、機能的でありながら個性を感じられるようなデザイン。素材感と触感を重視し、ミニマルで造形的なデザインを生み出す。

■Tommy Hyldahl
101 Copenhagenの創設者兼パートナーであるTommyは、創設当時からブランドのクリエイティブディレクションに携わっている。Tommyは長年にわたりファッションの分野でトレンドの分析や予測を行い、また多種多様の色調や素材を扱ってきた。この経験を活かしながら、異なる歴史的背景を持つデザインのディテールやレファレンスを組み合わせ、新しい方法で新鮮でオリジナリティあふれるデザインコンセプトを創り上げている。

101 Copenhagen公式ページ
https://101cph.com/
101 Copenhagen公式インスタグラム
https://www.instagram.com/101cph/


(2021年04月20日更新)
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