世田谷美術館にて、展覧会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話」が開催されていますが（※世田谷美術館は5/31迄臨時休館）、そのフィンランドの巨匠、アルヴァ・アアルトが憧れたという、フィンランドのモダニズムの原点を築いたエリエル・サーリネン（1873-1950）と、彼が手掛けた数々のデザインや建築を紹介する展覧会「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」が、パナソニック汐留美術館にて開催されます。
革新を求め、自然や風土に根ざした、
豊かな表情を見せるサーリネンのデザイン。
サーリネンはヘルシンキ工科大学（現・アアルト大学）在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万国博覧会でのフィンランド館の建築が好評を博し、国際デビューを果たします。
初期の頃は、ナショナル・ロマンティシズムと称されるアール・ヌーヴォーの影響を見せつつも、当時、独立を求めていたフィンランドの人々を鼓舞させるような建築で、民族独自の文化的ルーツを表現。そして、ゲセリウス、リンドグレン、サーリネンの3人は静かな自然のなかで暮らしながら協働し、芸術家たちと交流できる理想の生活の場として、ヘルシンキの西の郊外の湖畔に設計事務所兼共同生活の場「ヴィトレスク」をつくります。
住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、初期のスタイルから独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開。さらに活動を広げるべく1923年に渡米し、自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート（美術学校）で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン（1910-1961）と建築事務所を設立します。
常に革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影を取り込んで豊かな表情を見せるサーリネンのデザイン。「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」では、サーリネンの渡米までのフィンランド時代にスポットを当て、フィンランド人に愛される格調高いデザインを、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を通して多角的に紹介されます。
1900年パリ万国博覧会フィンランド館（ラハティ市立博物館）
ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム
Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012
エリエル・サーリネン 《椅子「コティ」》1897年
製作：フイッティネン村の家具職人（フィンランド・デザイン・ミュージアム）
エリエル・サーリネン 《スール＝メリヨキ邸、広間の透視図》 1902年（フィンランド建築博物館）
夜のヘルシンキ中央駅玄関、エーミル・ヴィークストロムによる彫像《ランタンを持つ人》
Photo ⓒ Museum of Finnish Architecture/ Foto Roos
建築家エリエル・サーリネンの肖像写真
Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897
サーリネンとフィンランドの美しい建築展
会期：2021年7月3日（土）～9月20日（月）
会場：パナソニック汐留美術館（東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F）
開館時間：10時～18時（入館は17時30分まで）
※8月6日（金）、9月3日（金）は夜間開館20時まで（入館は19時30分まで）
休館日：水曜日、8月10日～13日
入館料：一般800円／65歳以上700円／大学生600円／中・高校生400円／小学生以下無料
※障がい者手帳提示の方、付添者1名まで無料で入館可能。
https://panasonic.co.jp/ls/museum
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、日時指定予約サイトにて来館日時指定予約をしてください。詳細はホームページを参照。
▼巡回先（予定）
2021年11月6日（土）～12月19日（日）いわき市立美術館
＜関連イベント＞
講演会「1900年パリ万国博覧会フィンランド館― 芸術家たちのネットワークと込められたメッセージ」
日程：2021年7月4日（日） 14時～15時30分（開場13時30分）
会場：パナソニック東京汐留ビル5階ホール
講師：アンナ＝マリア・ウィルヤネン（美術史家、フィンランドセンター所長）
※整理番号での入場
※参加費無料（本展の観覧券が必要。小学生は無料）
※英語による講演、逐次通訳付き
要予約（定員50名）
申し込み方法：ハローダイヤル 050-5541-8600
※6月1日（火）より受付開始（受付時間：8時～22時）
必要事項：①イベント名／②参加人数（一度に申し込み可能な人数は2名迄）／③氏名（要全参加希望者）／④住所／⑤電話番号
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「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」（パナソニック汐留美術館）に、
抽選で5組10名様をご招待！━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
北欧区をご愛読いただいている皆様に、パナソニック汐留美術館で開催される「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」に、抽選で5組10名様をご招待いたします！
新型コロナウイルス感染症防止策のため、会場への入場は「日時指定優先制」になります。日時指定予約サイトにて来館日時指定予約をした後、招待券と一緒に会場へご持参ください。
応募期間は、ただいま～6月15日（火）正午までとなります。
なお、住所・氏名など記載のないものは無効となりますので、ご注意ください。
■当選者数：抽選で5組10名様
■締め切り：2021年6月15日（火）正午
■当選発表：展覧会の招待券とチラシの発送をもってかえさせていただきます。
■応募方法：タイトルに『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』と明記の上、下記の＜必ずお読みください＞に目を通していただき、必要事項を添えて下記宛にお送りください。
応募先 その① support★hokuwalk.com（★を@に変えてお送りくださいね）
または
応募先 その② Facebookアカウントをお持ちの方は、北欧区Facebookページのメッセージ機能からもご応募いただけます。
＜必ずお読みください＞
※会場への入場は「日時指定優先制」になります。日時指定予約サイトにて来館日時指定予約をした後、招待券と一緒に会場へご持参ください。
※北欧区会員の方は、氏名とメールアドレスのみでOKです（「北欧区会員です」と一筆いただけたら助かります）。
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※いただいた個人情報は、今回のプレゼントにのみ使用させていただきます。
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