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【イベントレポート】どうしたらよりサステナブルで快適な暮らしに繋がる?イケアの最新の取り組み&提案とは?



左から、安住佐知子さん、朝山玉枝さん、佐川季由さん、平山絵梨さん 


先日、IKEA原宿にて、「人」「家での暮らし」「サステナビリティ」「フード」の4つの分野での取り組みについて紹介するプレス向けイベント「イケア Life at Home Press Day~イケアと考える『より快適な家での暮らし』~」が開催されました。

新型コロナウイルスの影響でリモートワークやオンライン授業もあったりと、ここ数年で「より快適な家での暮らし」を意識する人が増えましたよね。でも、実際にどのようにしたら、より快適な家が実現できるのか。それを実現するための取り組みが紹介されました。

上記の4つの分野のチームを引っ張るイケア・ジャパンの4人のマネージャーたちが、イケア・ジャパンの最新の取り組み、公平で平等な人事制度、家での暮らしの調査結果、サステナビリティ戦略、イケアフードについてわかりやすく解説。

特に、どうしたらサステナビリティで、快適な暮らしができるのだろうかと、意識はしているけれど、実際どのように行動したら良い結果が得られるのだろうかといった、私たちの中でモヤモヤしているような課題も取り上げて、具体的な行動を提案してくれました。

また、会場では、2022年秋から2023年に発売予定の新商品の展示をはじめ、世界のイケア店舗とオンラインで開催中の「IKEA Festival」(9/10迄)、IKEA Festival期間限定フード、この秋から始まる新メニューについても紹介。

IKEA原宿は天井が高く、広々とした印象。プレスイベントでは、限定メニューのFIKAも楽しませていただきました。


IKEA原宿入口。JR山手線「原宿駅」・地下鉄千代田線「明治神宮前(原宿)駅」からすぐの好立地。


人それぞれを理解して学んでいくのが大事。
イケアの「人」「個性」についての考え方。


まず、イケア・ジャパン カントリーピープル&カルチャーマネジャーの朝山玉枝さんからは、イケア・ジャパンの最新の取り組みや公平で平等な人事制度について。イケアの考え方や価値観に触れました。

イケアでは、すべての従業員(コワーカー)が一人ひとりの目標やライフステージに合わせて、自分のキャリアを自分で開発、成長の機会を創出。個性や多様性を大切にした職場を目指しています。また、管理職の男女比が50:50(2022年4月には、女性管理職の割合が51.5%)を達成し、男女賃金格差の解消に向けて取り組んでいること、さらには、15日間の特別有給取得が可能で、100%の給料が支払われ、イケア・ジャパン内での取得率が100%だという「パタニティ休暇(父親の育児休暇制度)」についても紹介しました。

家は整理整頓&掃除が行き届いているのが理想。
日本でも“見せる収納”がますます注目されている。


イケア・ジャパン カントリーインテリアデザイ1ンマネジャーの安住佐知子さんは、多様化するニーズを把握するための家での暮らしに関する調査や、そのニーズに対するイケアの取り組みを新商品紹介とともに話してくれました。

イケアが2015年より毎年世界で実施している家での暮らしに関する調査「Life at Home Report」によると、昨年、世界の約3万4千人を対象に調査した「メンタル・ウェルビーイング(心が満たされた状態)」で、世界の84%の人が、「家は整理整頓がされ掃除が行き届いている状態であることが重要」と回答。日本でも整理整頓への関心が高く、見せる整理整頓が注目されています。さらには、世界の10人中9人が気候変動に関する行動をもっと起こしたいと思っているとのこと。非常に興味深い結果でした。

2030年までに循環型にシフトしていく目標。
具体的にイケアはどんなことをしている?


イケア・ジャパン カントリーサステナビリティマネジャーの平山絵梨さんは、2030年までのサステナビリティ戦略と取り組みを商品やサービス紹介を交えながら具体的に解説。日本のイケア店舗運営は100%再生可能電力で行っていることや、2025年までに、EV車での配送サービスを提供するといった電力ゼロエミッション化を目指していることなどを紹介しました。

さらには、2028年までに、イケア全製品でプラスチック包装材の使用廃止を目標に掲げ、オンラインストア購入の緩衝材もシュレッディングした段ボールで再利用。また、“子どもは世界で一番大切な存在”と考えるイケアは、子ども食堂や学校といった子ども関連の施設を中心に、ホームファニッシングのソリューションや商品提供も行っています。

サステナブルな社会、健康的な暮らしを、
プラントベースの美味しいフードで提案。


最後は、イケア・ジャパン カントリーフードマネジャーの佐川季由さんが登壇。イケアでフード分野の売り上げは世界で約6%のシェアだそうですが、日本では10%。プラントベースのフードの売り上げが日本では34%もあり、IKEA仙台では54%と世界一を記録したことがあるそう。

そんなイケアフードは今最も注目度の高い分野の一つ。なんといっても、サステナブルな社会、健康的な暮らし、環境に貢献するには何をすれば良いかといった、具体的に見える行動として起こしやすいのがフード。最新のフードメニューが紹介されました。

イケアのフードは、食にまつわる7つの原則( ①LAGOM(ラゴム:スウェーデン語でちょうどよい、適量の意)②植物由来③持続可能④動物福祉⑤ナチュラル⑥食べ物をムダにしない⑦食を楽しむ)をもとに開発されています。また、食品ロス削減にも取り組んでおり、2017年度と比較して54%の食品廃棄物(15,331食分相当)を削減。2025年までにレストランで提供するメニューの50%と、スウェーデンフードマーケットで販売する商品の80%をプラントベースの食品にすることを目標としています。



<新商品展示(一部)>

2022年秋から2023年に発売予定の新商品が展示されていました。イケアでは、①美しいデザインであること、②優れた機能性があること、➂サステナビリティであること、④高品質であること、⑤低価格であることといった5つの要素(デモクラティックデザイン)を掲げて製品開発にあたっています。


アメリカのサウンドシステムブランドSonos(ソノス)との共同開発から誕生したスピーカーランプWiFi付き/アートフレームWiFiスピーカー付き「SYMFONISK/シンフォニスク シリーズ」(9/1~)。


イケアらしいコンパクトな部屋にぴったり!空気清浄機×テーブルの1台2役のユニークな「STARKVIND/スタルクヴィンド」(7/1~)。


スウェーデン・エルムフルトにあるIKEA Museumでのみ販売されている特別なコレクション。アパレルや雑貨で構成され、今回は特別にこのプレスイベントのために一部披露。日本では初披露!「343 36」という数字はエルムフルトの郵便番号。イケアのルーツであるエルムフルトに敬意を示すために作られたそうです(発売時期未定)。


エレクトロニック音楽のパイオニアSwedish House Mafiaとコラボレーションした「OBEGRÄNSAD/オーベグレンサッド コレクション」から、新しくアームチェアとデスクが披露されました。OBEGRÄNSADはスウェーデン語で「無限大」という意味。また、イケア定番のブルーバッグ「FRAKTA/フラクタ キャリーバッグ」が、音楽クリエイターやファンが外出時にたくさんのグッズを持ち歩くのにぴったりな機能的なバッグとなって登場。色もスタイリッシュなブラックです!(今秋から2023年にかけて発売予定)


マリメッコがイケアのために新しくパターンからデザインを手掛けた「BASTUA/バストゥア コレクション」。BASTUAは、イケア創業の地であるスウェーデン・スモーランド地方の「サウナ」を表す言葉だそう。披露されていたのは、リサイクルポリエステル製のシャワーカーテン。絵柄は、フィンランドの田舎のサウナ小屋の付近でよく見られる大きなルバーブの葉からインスピレーションを得たもの(2023年3月発売)。シャワーカーテン以外に展開があるかどうか気になるところ。


1979年から発売されているロングセラーの本棚「BILLY/ビリー」(奥)が、よりサステナブルな製品となって誕生。一度組み立てても解体、再組み立てが簡単になりました。引っ越しの際も持っていくことができ、長く使い続けられます。また、手前にあるのは、2021年に発売して以来、好評のイケアのゲーミング家具。今回、長時間のゲームプレイも快適に楽しめるよう設計された「STYRSPEL/スティルスペル ゲーム用チェア(4色展開)」が登場(10月発売予定)。


子どもたちの間でも関心が高いという海中生物がモチーフとなったソフトトイ「BLÅVINGAD/ブローヴィンガード コレクション」のクジラとシャチ。中素材には、海岸線から50㎞以内のエリアで回収された海洋プラスチックごみを原料としたリサイクルポリエステルが含まれています(リサイクル材料含有率100%)(10/1~)。


手前のハートのワッフルたちは、「IKEA Festival」(~9/10)期間のみ提供される限定メニュー。サーモン・シュリンプ・プラントベース唐揚げ・ミックスベリーの4種(IKEA渋谷・IKEA原宿・IKEA新宿の都市型店のみ提供)。黒いホットドッグは、6年ぶりに復活した忍者ドッグ(ハロウィンフェア:9/1~10/31)。バンズとソーセージにも竹炭が使われており、通常のホットドッグよりも約2倍の大きさ!他にも竹炭の真っ黒なシフォンケーキやソフトクリームも。


手前のホワイトチョコレートの目玉が付いた、ハロウィン仕様のイケアドーナツは、意外と甘さ控えめで食べやすい。ジンジャーエールはちょっぴりピリっとしていて食事との相性◎。また、奥に見える「プラントボール スパイシートマトソース カリフラワーライス添え」(9/15~)は、マッシュポテトや米の代わりにカリフラワーライスを添え、カロリーと糖質を抑えた仕様になっています。



2024年には、群馬・前橋にIKEA前橋が新規オープン予定。これまでのイケアストアの中で、最もサステナブルなストアになるとのこと。どんな店舗になるのか、楽しみですね!

環境保護に貢献したいけれど、何を買えばよいか、そういったものは高いものが多いというイメージを、イケアはわかりやすく、低価格で提供することを理念としています。今後も目が離せないイケアの挑戦、活動に注目です。



(2022年09月07日更新)
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