HOME > What’s New > 2022年 > 2022年12月20日

【映画】豪華キャスト×圧倒的映像美!北欧が舞台の復讐劇『ノースマン 導かれし復讐者』(1/20公開)




今年も多くの北欧映画が日本で公開されました!来年もすでに、続々と話題作の情報が入ってきています。個人的にも楽しみでソワソワしています。

本日ご紹介するのは、こちらの映画!年明け一発目、1月20日より全国公開となるのは、『ノースマン 導かれし復讐者』。

『ライトハウス』(19)で世界に衝撃を与えた超個性派の映画監督、ロバート・エガースによる初のアクション大作。舞台が北欧の大地、さらには、スカンジナビア神話やアイスランドに伝わる英雄物語、ヴァイキング伝説などがベースになった復讐劇ということで、大きな話題となっています。

そんな期待膨らむ壮大なスケールのファンタジーに登場するキャストがまた豪華。同作の主演&製作を兼任するのは『ゴジラvsコング』(21)などで知られるスウェーデン出身のアレクサンダー・スカルスガルド。目の前で突如、父が叔父に殺され、連れ去られた母を救出すべく、復讐の旅に出るアムレートを熱演しています。そのアムレートと奴隷船で出会い、さまざまな場面でアムレートの力になってくれる白樺の森のオルガ役にはアニャ・テイラー=ジョイ。

アムレートの父でオーヴァンディル王役にはイーサン・ホーク、母で王妃役を演じたのはニコール・キッドマンという豪華夫婦役をはじめ、実兄のオーヴァンディル王を殺害し、クーデターを起こすアムレートの叔父役のフィヨルニルには、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(17)のクレス・バングが登場。

▼参考記事
【特集】各国の映画祭を席巻!スウェーデン映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』リューベン・オストルンド監督インタビュー

さらに、アムレートの運命と使命を思い出させて導く、キーマンとなるスラブ族の預言者役には、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)でインパクトを残したアイスランドのシンガー、ビョークという豪華布陣。ビョークが映画に出演するのは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』以来、約20年ぶりになります。これはワクワクと期待しかない!



見どころがありすぎる!
北欧の大地×スカンジナビア神話&ヴァイキング伝説×
アクションファンタジー×豪華キャスト×圧倒的映像美!


物語の舞台は10世紀初頭、舞台はスカンジナビア地域にある、とある島国。若き王子アムレートは、旅から帰還した父オーヴァンディル王とともに、宮廷の道化ヘイミルの立ち会いのもと、成人の儀式を執り行うことになります。

しかし、儀式の直後、叔父のフィヨルニルが実兄であるオーヴァンディル王を殺害し、グートルン王妃を連れ去るという事件が勃発。10歳のアムレートは殺された父の復讐と母の救出を誓い、一人ボートで島を脱出。自身の命を取り留め、なんとか生き延びます。

数年後、東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返す獰猛なヴァイキング戦士の一員となっていたアムレートは、ある日、スラブ族の預言者と出会い、叔父フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知ります。奴隷に変装して奴隷船に乗り込んだアムレートは、親しくなった白樺の森のオルガの助けを借りて、叔父の農場に潜り込むことに成功。アムレートの運命は一体どうなるのか?壮絶な復讐の先に見つけたものとは……。



見どころが多く、魅力あふれるこの物語の最大のポイントはやはり、古代スカンジナビア神話、アイスランドの英雄物語、そしてアムレート伝説にあるさまざまな要素が融合し、新鮮で新しいストーリーに仕上がっているところでしょう。

ヴァイキングの神話や伝説に魅了された子供時代。スカルスガルドは、10年もの間、ヴァイキング映画製作に費やしてきました。そのアイデアをもとに、今回、『ノースマン 導かれし復讐者』という魅力あふれる作品が完成しました。

ロバート・エガース監督と共同脚本を担当したのは、アイスランドのレイキャビクを拠点に北欧理事会文学賞ほか多数の賞を受賞、さまざまな文学作品や映画脚本を手掛けるショーン。ラース・フォン・トリアー監督の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)では、作詞を担当したショーンの作品が歌曲賞にノミネートされています。

最近では、カンヌ国際映画祭で、ある視点部門「Prize of Originality」を受賞したノオミ・ラパス主演『LAMB/ラム』(21)で脚本を執筆。現在は、『ボーダー 二つの世界』(18)のアリ・アッバシ監督が手掛ける『ハムレット』の脚色を担当しています。



撮影は過酷なものだったようで、中でも最も難しかったシーンの一つに挙げられているのがシングルカメラでの戦士の襲撃シーン。襲撃だけでなく、その周辺で起きているさまざまな事柄、空気も取り込んで巧みに撮影することが求められていました。

凶暴な戦士たちの襲撃シーンは、1つの長いテイクで、画面上では同時にいくつもの動きがあり、手に汗握る場面となっています。普段、大作アクション・アドベンチャー映画の撮影では、複数のカメラを使ったり、短いカットを多用し、1つのシーンを多くのアングルで撮ったりするそうですが、この作品では、俳優やスタントマンたちが何度も同じシーンを繰り返し演技することになるため、スカルスガルドでさえも、精神的にも肉体的にも辛かったと話しています。

ただ、シングルカメラで撮影すると、戦いのシーンにカットが少ないため、画面上に滑らかさが出て、より没入感、臨場感が増すというメリットも。ぜひ劇場で、苦労した迫力のある襲撃シーン、ご覧になってみてくださいね。

また、この作品は、細部にもかなりの注意が払われ、歴史に忠実であることに高い意識を持って製作されています。8世紀から14世紀にかけて、スカンジナビア人によって用いられていた言語「古ノルド語」も聞くことができるところも見逃せない!

演出上、物語を通じて劇中の会話は英語がメインなのですが、ある部分で、スウェーデン語が使われていました。北欧好きな方は、ここ、結構ポイントかもしれません!ぜひ見つけてみてください(笑)

『ノースマン 導かれし復讐者』は、2023年1月20日(金)より、全国順次公開予定です!



ノースマン 導かれし復讐者

監督:ロバート・エガース
脚本:ロバート・エガース、ショーン
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、クレス・バング、アニャ・テイラー=ジョイ、イーサン・ホーク、ビョーク、ウィレム・デフォー
2021年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/英語・古ノルド語/原題:The Northman/137分/PG12/字幕翻訳:松浦美奈
配給:パルコ ユニバーサル映画
宣伝:スキップ
https://northman-movie.jp

2023年1月20日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開

© 2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.



(2022年12月20日更新)
このページの先頭へ