2014/05/12

3回目の開催となる傘展!展示会の魅力を紹介 @ 鈴木マサル傘展2014 - 持ち歩くテキスタイル -(スパイラルホール)

鈴木マサル傘展2014 -持ち歩くテキスタイル-

会期:2014年5月8日(木)~18日(日)11:00~20:00

会場:スパイラルガーデン 港区南青山5-6-23 スパイラル1F

     
     
 

2012年、2013年と続き、今回が第3回目の開催となる「鈴木マサル傘展」。今年はスパイラルガーデンでの大きな展示会となりました。初日である5月8日、スパイラルの光あふれる空間がどんな風に鈴木さんデザインの傘で彩られているのだろうと楽しみに会場へ。

 

 

 

 

自然光が差し込む吹き抜けのスペースには、傘で作られた彩り豊かな巨大傘が出現。一つひとつが力を合わせて重なりあって、大きな一つの傘を構成していました。

 

 

 

 

会場構成はマリメッコの店舗デザインをはじめ、スパイラルでの石本藤雄さんの展示会のディスプレイを担当、これまでの傘展も手がけてきた設計事務所ima。テキスタイルを知りつくしたimaの展示も毎回楽しみの一つ。鈴木さんオリジナルの生地や傘を吊るしたワイヤーは雨を表現しているそうです。

 

 

 

 

下から見上げると、傘のデザインがよく見えて、傘をさしたときのイメージが膨らみます。カラフルな色の世界に入り込んだかのよう。 

 
     
     
     
 

「3回目の傘展はいかがですか?今年はスパイラルですね!」とお聞きすると、「ムリしちゃいましたねー!」を連発する鈴木さん(笑)

 

 

 

 

ますます多忙な毎日を送られていますが、「生地そのままを楽しんでほしい」というテキスタイルへの想いと姿勢は変わらず、“テキスタイルが暮らしのど真ん中にあってほしい”という、2年前の傘展のときにおっしゃっていた鈴木さんの言葉を思い出します。

 
     
   
     

 

 

今回の新作は折りたたみ傘。こちらの鈴木さんが持っている傘も折りたたみで、葉っぱが完全に主役のデザインですが、名前は「katatsumuri」。かたつむりがひっそりといて、グリーンと白、雨模様のブルーが非常に爽やかな作品です。

 

 

 

 

それにしても、テキスタイルデザイナーである鈴木マサルさんは、なぜ傘をデザインするのでしょう。あらためてお聞きしたところ、傘のデザインには特別な思い入れがあるようです。

 

 

 

 

傘は、テキスタイルがぱっと広がり、生地そのままを楽しめるアイテムだと感じるからだそうです。「洋服のようにフォルムは変わらないけれど、生地をそのものを楽しめるのが傘。ファッション感覚で使ってもらいたい」と鈴木さん。

 
     
     
     
 

待望の折りたたみ傘は超軽量。生地が非常に薄く、傘の絵柄は外側から見た感じと、内側から見た感じでは、内側からのデザインがあまりよく見えなかったりしがちですが、この折りたたみ傘は、外側と内側の色の出方がほとんど変わらず、内側からもこのように絵柄をしっかりと楽しめるんです。鈴木さんもお気に入りの様子。

 
     
   
     
 

お気に入りの1本を選ぶこと、傘に個性をもたせることで、自分の内側にある何かが高まっていく。なにげない日常のアイテムにデザインをもたせる。それはもしかしたら最高に贅沢で、最高に楽しいことなのではないか。

 

 

     

 

 

1つのデザインパターンに3~4色の展開があるので、実際に広げてみるまでわらかないというワクワク感があります。例えば、初日大発見だったのが、「wool」というネーミングの新作プリント雨傘。3色展開なのですが、特に「イエロー」に惚れてしまいました。

 
     
  「これ、使いこなしてもらったらかなりカッコイイ」と鈴木さんもイチオシ。大人っぽい色使いは、“身に着ける傘”といったところ。素敵に“差しこなしてみたい”と感じる傘はそうそうないですよね。ぜひ探してみてください。  
     
   
 

Photo by Akihide MISHIMA

 
     
 

今回、鈴木さんの傘をさらに魅力的に見せる、とっておきの演出がありました。プロジェクションマッピングで使用されるような巨大プロジェクターが会場に設置されているのですが、実はこれ、世界中から注目を浴びる映像デザインスタジオwowが手がけたもの。巨大スクリーンに映し出されています。 

 

 

     

 

 

鈴木さんが手がける図案の世界観そのままに、新作をはじめ、これまでに登場した動物モチーフたちが動く姿が新鮮。とても楽しく、可愛らしく、美しい映像に引き込まれること間違いなし。映り込む人の姿も一緒に楽しめるというアイデアは必見です。よりクリアに映像が見られるのは周りが暗くなってからがオススメだとか。 

 
     
     
 

Photo by Akihide MISHIMA

 
     
 

鈴木さんのオリジナルブランド「OTTAIPNU」からこれまで発表されたデザイン、新作テキスタイルも会場に展示されています。 新作テキスタイルの間からチラリと見え隠れする傘たち。色のあわせ方、色づかい、ユーモアあふれるモチーフ、人の心を掴むデザイン。映像とともに、カフェからゆったりと眺めてみるのも楽しみ方の一つです。

 

 

     

 

 

カフェのテーブルクロスも鈴木さんデザインの生地が使われています。テキスタイルが変わるとその空間もガラリと変身。テキスタイルのチカラ、デザインのチカラをあらためて感じさせられる展示会です。

 

 

     

 

 

会場では傘の購入も可能。開いたり、閉じたり、手で感触を確かめたり。ぱっと開くまでわからない、鈴木マサルさんのワクワクするテキスタイルの世界を堪能してみてください。 

 

 

 

 

「鈴木マサル傘展2014 -持ち歩くテキスタイル-」は、5月18日まで開催中。

 

 

 

 
         
 

   
  Photo by Akihide MISHIMA   

Photo by Akihide MISHIMA  

 
         
 

 

 
  Photo by Akihide MISHIMA    Photo by Akihide MISHIMA   

鈴木マサル傘展 -持ち歩くテキスタイル-
会期:2014年5月8日(木)~18日(日)11:00~20:00
会場:スパイラルガーデン 港区南青山5-6-23 スパイラル1F
内容:「OTTAIPNU Umbrella & Parasol COLLECTION」全コレクションの展示と2014年の新作傘及び、一部旧作の販売。テキスタイル作品の展示。
主催:有限会社ケース協力:ムーンバット株式会社
展示協力:設計事務所ima(会場構成)、enamel.(ポスター・カードデザイン)、wow(映像デザイン) http://kasaten.tumblr.com/

参考記事:
2012年 【5/12-27】鈴木マサル傘展 - 持ち歩くテキスタイル - 
2013年 【5/11-5/26】鈴木マサル傘展2013 - 持ち歩くテキスタイル - 
2014年 【5/8-5/18】鈴木マサル傘展2014 - 持ち歩くテキスタイル - @ スパイラルガーデン

鈴木さんがテキスタイルに目覚めたきっかけや、テキスタイルデザイナーとしてのこだわりなど、貴重なお話が満載です!
【特集】トークイベント@鈴木マサル傘展 - 持ち歩くテキスタイル -

このページの先頭へ