2015/01/28

【特集】自分サイズで開催できる!フィンランド発祥イベント「クリーニングデイ」日本本格始動!

フィンランド発祥の人気イベント「クリーニングデイ」。

クリーニングデイって何?の人から、ほんのり興味のある人、

参加・主催経験者などが集まり、第1回クリーニングデイ大会議開催!

会場:CASE gallery(代々木上原)



昨年2回&スピンオフ含め、全国約30ヶ所で開催!
フィンランド発祥の「クリーニングデイ」国内本格始動!


フィンランドで今話題となっている人気イベント「クリーニングデイ」。
シンプルに言えば、誰でもどこででも1日だけレストランが開ける「レストランデイ」にように、誰でもどこででもこの日だけ、フリーマーケットを開くことができるというイベントです。

フィンランド発祥のこのイベントは、長い夏休みに入る前にすっきりしたい5月末と、夏休みもそろそろ終えて長い冬の到来に備えたいという8月末の年2回開催されます。

昨年、日本でも5月末と8月末に2回、クリーニングデイが開催されました。しかし、日本ではなんとなく年末に向けてすっきりしたい気分になる・・・ということで、特別にスピンオフという形で、秋にも国内数ヶ所で開催。なんと、2回+スピンオフ開催を含め、全国約30ヶ所でクリーニングデイが行われたそうです。

そんな各地で盛り上がったクリーニングデイとはそもそも何なのか?
代々木上原のケースギャラリー内に新設されたクリーニングデイ・ジャパン事務局の森下詩子さんの進行で、クリーニングデイに興味のある人、参加・主催経験者などが集まり、第1回クリーニングデイ大会議が開催されました。

ちなみに北欧区は、フィンランド映画「365日のシンプルライフ」を通じて知りました。ペトリ・ルーッカイネン監督にインタビューした際に、「レストランデイやクリーニングデイはフィンランド発祥ということでとても盛り上がっている」という話があり、これは北欧区として追いかけてみたいと!個人的にも興味があったということもあり、覗かせていただきました。

スカイプでの参加も含め、各イベント主催者が具体的なイベント内容やその様子を紹介。さらに、今後どんな風に開催していきたいかなど、持ち寄ったおいしい食べ物や飲み物をいただきながら、非常に濃い時間となりました。



地域性や会場の特性を生かした取り組み
ハードルを下げ、参加者が気軽に楽しめる空間づくり

自分にとって不要なモノは他人にとっては宝物かもしれない・・・でもそのモノを手放す前に、モノと対話し、エピソードを書き入れたクリーニングデイ特製のタグを付けて出す。そうすることで、そのモノは特別な価値がつきます。こういったモノとモノを交換するスタイルもあれば、日本でのクリーニングデイでは、「アップサイクル」もキーワードにしていきたいということで、たとえば、家で不要になったモノや仕事場で出たゴミを再利用して新しい命を吹き込み、価値を付けて世に出すというスタイルもあり。クリーニングデイは開催する人の環境や考えによって多様性があるというのも魅力のひとつです。

なんといっても驚いたのは、一概にクリーニングデイといっても、みんなが同じフリマスタイルを行っているわけではなく、地域性や場所を生かした取り組み、来場者にとにかく楽しんでもらうための工夫がなされているということ。自由度がある反面、ハードルが高くなりがちなところを、わかりやすく噛み砕いたような企画にしたりと、ひとつ一つの会場に物語を感じました。

昨年、東京は渋谷・神楽坂・代々木上原、群馬は高崎、神奈川は鎌倉・横浜・逗子、岡山は玉島、北海道は札幌、徳島、石川で開催されたクリーニングデイ。こぢんまりとした素敵なショップやカフェなどで、どこも和気あいあいとした、あたたかい雰囲気だったようです。

たとえば、地域性があり、ムードづくりがとても素敵だと感じたのは横浜の「はまどま」さんでのクリーニングデイ。神奈川産のおいしい野菜を使ったり料理をまず座って食べてもらって、リラックスしてきたところで、持ち寄ったモノの交換会をするというスタイル。「やさしさとやさしさを交換する会」というサブタイトルがまた素晴らしい。ごく自然にモノとモノを交わしている感じが伝わってきました。

また、「モノを何か1つ持ってきて!」といわれても、家に不要なモノがあっても、人に渡すってことはヘンなモノを持っていけないし・・・と戸惑いがち。自由度が高すぎると、プレッシャーとハードルを人はそこに感じてしまいます。そこを上手く提案されていたのが札幌会場。

まず、参加しやすいように、モノをある程度指定しました。それは「本」「ファッションアイテム」「子供のおもちゃ」。サイズも持ち帰りやすいようにA4サイズ程度としたそうです。集まったモノとの間、人との間に生まれるあたたかな雰囲気があり、モノが不思議と必要とする人へと繋がっていく感覚があったとか。

「とにかく自分サイズでできるのがクリーニングデイ。お家でお友達とワイワイやってもいいし、ご近所の人たちとも気軽にやってみても」と森下さん。クリーニングデイ・ジャパン事務局に参加表明さえすれば、誰でも参加可能。フィンランドと同日開催して、フィンランドと一体感を感じるのも楽しいイベントです。

クリーニングデイを主催した方からの話を聞いて、この日、会場からはぞくぞくとアイデアが湧き上がっていました。すでに参加表明している方も。次回の第3回クリーニングデイは5月23日(土)。今年の目標は、全国100ヶ所での開催だそうです。(5月開催前に開催希望の方も大歓迎だそうです!詳しくはhttp://cleaningday.jp/ まで!)

もったいないから、使ってもらいたいから、親戚やご近所にあげたり、もらったり。薄れつつある地域の人々とのつながりの中で、モノが人をつないでくれる素敵なきっかけになるかもしれません。今を生きる人にとって、懐かしいようでいて、新しいカタチのイベントです。

参考記事
【8/16公開】フィンランド映画「365日のシンプルライフ
【特集】フィンランド映画「365日のシンプルライフ」ペトリ・ルーッカイネン監督来日インタビュー
【8/30】フィンランド発の人気イベントが日本でも!モノと対話する日「クリーニングデイ」

      ●「クリーニングデイ」とは?●

2012年より年2回(5月4週目・8月最終週の土曜日)、フィンランドで開催。
リサイクルのハードルを下げること、地域交流を目的として、オフィシャルサイトに登録すれば、誰でもどこでもフリーマーケットを開くことができるイベント。
参加会場数はフィンランド国内4,500ヶ所以上(2014年5月〔第5回〕開催時点)。


クリーニングデイ・ジャパンHP:http://cleaningday.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/cleaningdayjp
Twitter:https://twitter.com/cleaningdayjp
お問い合わせ:cleaningday@cleaningday.jp
公式HP(フィンランド):http://siivouspaiva.com/en_EN/ 


北欧区ブログ:http://ameblo.jp/hokuwalk/entry-11982719609.html
このページの先頭へ