2018/12/03

【特集】見た目シンプル、知れば深い!インテリア ライフスタイル リビング(前編)

前編では、デンマークの自由自在に構築できる驚きの棚、
リサイクル素材の進化を感じるフィンランドのインテリア、
社名を変え、多様なライフスタイルに対応するノルウェーメーカー、
日本語がキャッチーなデンマーク人デザイナーのブランドをご紹介!


『MONOCLE』誌で2018年のデザイントップ20に選出され、注目を浴びる「シェルビングシステム」(MOEBE〔デンマーク〕)


11月中旬、東京ビッグサイトにて、家具をはじめ、国内外のキッチンツールやテーブルウェア、テキスタイル、ジュエリー、フードなど、400社を超える企業が集結したインテリアの国際見本市「IFFT/Interior Lifestyle Living(IFFT/インテリア ライフスタイル リビング)」が開催されました。

前編では、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、デンマーク/東京のブランドを、後編では、「Lifestyle Salon 2018」に登場したフィンランドのデザイナー、ハッリ・コスキネン氏と無印良品の㈱良品計画生活雑貨部企画デザイン室室長の矢野直子氏によるアトリウムでのトークショーの模様をお届けします。





■MOEBE(ムーベ)〔デンマーク〕

2014年にデンマークのコペンハーゲンで誕生した新鋭ブランド「MOEBE」。建築家のマーティン・D・クリステンセンと、ニコラス・オールドロイド、家具職人のアンダーズ・タムスからなる3人のユニットです。デンマークのライフスタイルブランド「ローゼンダール」やデンマーク王室御用達のガラスブランド「ホルムガード」のほか、デンマークブランドを多数扱うNOMAD社のブースでは、MOEBEの新作がどんと披露されていました。

緻密な構造とミニマリズムをこよなく追求するというMOEBE。木のフレームとアクリルの板をゴムで留めるだけの、いたってシンプルな構造のフォトフレームでブレイク。ついに、本領発揮ともいえる家具ラインが登場しました。

早速、『MONOCLE』誌で2018年のデザイントップ20に選出され、注目を浴びているのは、自由自在に構築できる棚「シェルビングシステム」。金属部品や複雑な工具を使うことなく、日本建築ではおなじみの“くさび”で棚板を固定し、好きな高さに組み立てられます。パーツを追加することで縦と横に拡張可能。カラーはオークとブラック。ミニマムな美しさで常に人の出入りがある人気ブースとなっていました。



他にも、金属の棒と動かせるフックで構成されたコートラックや、ワイヤーと鏡のみのトールウォールミラー、2つのフックとネジが一体となった「ウォールフック」、輪ゴムと板で出来た万能インテリアクリップ「ピンチ」に新色ブラックが仲間入り。構造からしてアイデアたっぷり。今後も目の離せないブランドです。
https://www.moebe.dk/



■ARKKI by Lovi(アルキ バイ ロヴィ)〔フィンランド〕


フィンランドの最高品質の白樺材合板から作られる立体フィギュアが有名なLovi。「ARKKI by Lovi」はLoviの最新ブランドで、日本では今回のIFFTが初お披露目の場となりました。このプロダクトはまず、まるで本物の木のように、オフィス、カフェ、レストラン、ショッピングモールといった公共スペースで使えるサイズが特徴的。最大4メートルの高さのある合板タイプのものと、リサイクルプラスチックと2つの素材があります。

プラスチック素材の方はなんと、吸音効果があるため、コンサートホールやホテルのロビー、図書館や保育園など、大勢の人が行き来する空間にぴったり。デザインは、Loviを設立したAnne Paso(アンネ・パソ)です。



また、ARKKI by Loviにはもう一つ、驚きの素材からできた照明があります。スタイリッシュなプリーツスカートのようなペンダントライト「ARKKI Skirt」や日本で人気だという、和室との調和も良さそうなドラム型の「ARKKI Drum」は、とても軽量でエコな照明。なんとシェードは段ボールで出来ています。段ボールをベニヤ板で挟んだ板状のシェードは折り畳むことも可能。デザインは、Antti-Jussi SilvennoinenとPekka Kuivamakiの2人からなるAndbrosが手がけました。リサイクル素材を使ったプロダクトの進化と発展を感じます。
https://arkki.design/



■Norwegian Icons(ノルウェージャン アイコンズ)〔ノルウェー〕

1940年頃から1975年頃までのノルウェーのインテリアデザインの素晴らしさを紹介すると共に、現代活躍する新しいノルウェーデザインを世界にプロモートするNorwegian Icons。今回は写真のシンプルな照明「Dokka」(デザイン:Birger Dahl 1954)で知られるNothern Lighting社が社名を変更した「Northern」が大きく取り上げられていました。Northernは、照明だけでなく、チェアやソファ、テーブルといった家具からインテリア小物まで、多種多様なライフスタイルに対応すべく、多彩なラインナップを披露。
http://www.norwegianicons.no/



清らかな水や空気、圧倒的に美しいフィヨルドの大自然。そんな風土から生まれ、アイデアに満ちたデザイン。機能と美しさを組み合わせ、自然素材や本物の職人技を好むブランドです。左端に見えるぷっくりとしたピンクのチェアは今年の新作、Mattias Stenbergデザインの「Yam chair」。手前に見えるブラックのメッシュのモダンなテーブルも今年登場したYonohデザインによる「Shelter」。テーブルトップはオーク材の合板。スチールとのコントラストがかっこいい。
https://northern.no/



■Kokodoko Studio(ココドコ スタジオ)〔デンマーク/東京〕


IFFT会場ホール内の一番隅っこで、「ここどこ」という可愛い名前のブランド「Kokodoko Studio」を発見。よりものづくりに実際に携わっている作家さんと直接話すことができるエリアのブースで、デンマーク出身のカトリーヌ・フレデリクセンさんが笑顔で迎えてくれました。「Kokodoko」というのは日本語の「ここどこ?」から来ているのだそう。2015年に来日し、日本に住んで約3年。東京在住のデザイナーさんです。



自然豊かなデンマークの地方都市で育ったカトリーヌさんのデザインの原点は、幼少時代に培った想像力。葉の形からどんな音が聞こえるのだろうと想像していたのだとか。そんな故郷デンマークと日本を行き来するカトリーヌさんは、形、色、感触、そして音など、日々の小さな幸せの瞬間を、テキスタイルやギフトカードのパターンに表現しています。ラッピングペーパーとグリーティングカードは、デンマークのデザインノートブランド「NOTEM Studio」とのコラボレーションから生まれたもの。
https://www.kokodoko.studio/

IFFT/Interior Lifestyle Living
IFFT/インテリア ライフスタイル リビング

会期:2018年11月14日(水)~16日(金)※終了
会場:東京ビッグサイト西ホール1・2+アトリウム
https://ifft-interiorlifestyle-living.jp.messefrankfurt.com/tokyo/

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