2019/12/17

【特集】エストニアの最新デザイン大集結!IFFT/インテリア ライフスタイル リビング(後編)

歴史的に抑圧された日々から解き放たれ、
新しい時代を表現するエストニアのデザイナーたち。



11月20日(水)から3日間、家具や照明、デザイン雑貨・商材が一堂に集まり、新しい空間づくりを提案する国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」が東京ビッグサイトにて開催。15カ国・地域から352社(日本259社、海外93社)が出展し、世界各国から約16,000名を超える来場がありました。

会場は、今年7月に出来たばかりの東京ビッグサイト南ホール。ホールに向かう通路沿いには大きな窓。そこから見える海を眺めながら、座って休憩もできて、リラックスできる空間になっていました。

今回北欧区は、20以上ものブランドが披露されていた「エストニア・パビリオン」を取材。エストニアのデザインを、この規模で披露するのは日本では初めてとのこと。本国を代表するデザインから、今注目の最新ブランドまでを網羅した充実の内容です。

手つかずの美しい自然と、高度なデジタル社会が共存するエストニア。一体どんなデザインが存在しているのでしょうか。エストニアを代表するユニークなデザイナーズブランドから、本国のカルチャーを感じるデザインまで、一挙ご紹介!前編に続き、今回は後編をお届けします。





 TOKU(トク)
エストニア南部を拠点に活動する、ウールとポリエステルを合わせて作られた可愛い室内用スリッパ。デザイナーはPiibe Tomp(ピーベ・トンプ)さん。温度調節機能のある天然フェルト、インソールは人間工学に基づいて設計されています。2108年には権威あるEstonian Young Designer of the Yearをはじめ、複数のデザイン賞を受賞。https://tokushoes.com/


タンマ・デザインの代表作の一つ、ロープ状のハンガーラック「NÖRK RACK rope」(後方右)。手前はタルモ・ルイスクの「SitBoard stools」。 

 Tamma Design(タンマ・デザイン)
日常生活に関わるさまざまなものに着目し、新しい美しさの可能性やストーリーのあるものづくりを目指すブランド。天井や梁からロープを吊るし、靴や手袋、コートなどをフックにかけられるロープ状のハンガーラック「NÖRK RACK rope」は、ギフトなどで人気を誇る代表作の一つ(上画像右)。より良い住環境を作り出すデザインに贈られるエストニアのデザイン賞Brunoで、2017年にBest Product for the human environmentを受賞。http://tammadesign.com/



 Tarmo Luisk(タルモ・ルイスク)
ブタの鼻や風船ガムがコンセントのプラグやスイッチになったインパクトある照明は、本国で大変有名なデザインの一つ。エストニアのインテリアショップにはのデザインの照明が置いてあるといいます。カフェなどにも使われており、タルモ・ルイスクさんは今、エストニアで最も活躍するインダストリアルデザイナーの一人。使わなくなったスケートボードに革を張ってアップサイクルしたスツール「SitBoard stools」なども。http://luisktarmo.com/


スイッチ付き照明用コンセント「Angry Pigs」。照明が点灯しているときやコンセントが使用されていると、豚の目が赤く光り、まるで怒っているかのような表情に。






 Jewellery For People(ジュエリー・フォー・ピープル)
デザイナーはTõnis Malkov(トニス・マルコヴ)さん。“目玉おやじ”のような小ぶりな人の形から、ネズミなど、ちょっとシュールなフォルムが目を引く、高さ1センチメートルほどのピアス。箱にもこだわりがあり、閉じるとどこから開けるのかわからないほどぴったり。職員技を感じるブランド。https://www.jewelleryforpeople.com/



 AEGAON(アエガオン)
2012年にデザイナーのJanno Roodi(ヤンノ・ローディ)が創設したエストニア初の時計メーカー。ブランド名の「AEGAON」はエストニア語で「ゆっくりと、慌てずに」という意味の「aega on」に由来。左手首に装着したとして、本来なら手巻き式のゼンマイは右利きに容易な右側に付いているはずなのですが、右ではなく、文字盤の左上に付いているのが特徴的。手首を曲げたときにゼンマイが手に当たらないよう工夫されています。モデルは元大相撲力士・把瑠都こと、カイド・ホーヴェルソン氏。https://aegaon.com/


uBentの照明:ウォール&ペンダントランプ「Anemone」(花びらが外側に沿っているデザイン)、ペンダントランプ「Pumpkin」(上方左)、ウォールランプ「Half Aapple」(下方左)、ペンダントランプ「Crocus」(花びらが内側に丸くなっているデザイン)

 uBent(ユー・ベント)
伝統的な曲木の技術に、現代的なデザインを組み合わせたデザイン照明。環境に配慮した製造方法で、サスティナブルな方法で供給される無垢材を使用。エストニアの自然の中で見られる花々にインスピレーションを得た照明「Anemone」は、ランプシェードシリーズの中で最も人気のプロダクト。https://ubent.ee/



IFFT/インテリア ライフスタイル リビング ※終了しました
会期:2019年11月20日(水)~22日(金)
会場:東京ビッグサイト 南1・2・3・4ホール
https://ifft-interiorlifestyle-living.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja.html

▼前編はこちら!
【特集】エストニアの最新デザイン大集結!IFFT/インテリア ライフスタイル リビング(前編)

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