2008/05/27 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

透明感あふれるピュアで美しいデザインに注目






今月、デザイン・フォーラム・フィンランドが「2008年ヤング・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を発表。この賞はフィンランドで目覚しい活躍をみせる若手デザイナーに贈られる賞で、今回で7度目となる。

今回栄冠に輝いたのは、陶芸家のNathalie Lahdenmakiと家具&ファッションデザイナーのNaoto Niidomeの二人。ともに1974年生まれのデザイナーだ。
両者の作品は、感性の豊かさや強さを感じさせるのと同時に、素材の使い方や形づくりにセンスを感じる作品として高い評価を得た。

University of Art and Design Helsinkiにて陶芸とガラスデザインを専攻し1999年に卒業したNathalie Lahdenmakiは、現在フリーランスのデザイナーとして活躍中。
1998年と2005年には日本で行われた美濃焼の大会で受賞、さらにフランクフルトのフェアでもデザイン賞を受賞するなど、世界でその実力を認められている。
彼女の作品は、赤土を使った非常に柔らかなラインを持つ、薄く繊細な器が特徴的。
表面を透明感のある感じにしたり、カラフルな釉薬で色づけしてあげたりと、彼女の手によって色んな表情に変わっていく作品たち。洗練されたスキルのたまものだ。

Naoto NiidomeもまたUniversity of Art and Design Helsinki出身者で、空間デザインや家具デザインと同時にファッションデザインも専攻。2002年のヘルシンキ・ファッションフェアでは、ヤング・デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。
空間デザイナーとしては、2003年の夏に「バンブー・ハウス・プロジェクト」を指揮。
フィンランドの伝統的な建築に、日本の“竹”という素材を組み合わせた内容で、アート・デザイン・ファッション・建築など、異分野の才能と経験を持つフィンランドの5人の若手デザイナー達で実現させた。

活躍するフィールドは違えど、両者には偶然にも共通点があった。
それは、二人とも“ハーフ”だということ。Lahdenmakiにはフランス人の血、Niidomeには日本人の血が流れている。異文化を持ち合わせて生まれた二人から、フィンランドデザインの伝統が新鮮な形で表現されているというのが非常に興味深い。

LahdenmakiとNiidomeの作品が披露されている「Young Designer of the Year 2008」展は6月1日まで。

北欧ニュース編集員


どちらの作品もシンプルで、ピュアな感じが伝わってきます☆もっと見てみたいですね!
Nathalie Lahdenmakiさんは以前、2007/09/19の北欧ニュース「フィンランド発!最強若手デザイナー6人衆」でもご紹介させていただきましたよ!
興味のある方はチェックしてみてくださいね↑
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