2008/06/05 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

カウリスマキ監督が最年少


代表作品「白い花びら」より

フィンランドの映画界を代表するアキ・カウリスマキ監督が、このたび芸術部門でのアカデミー会員に名を連ねることが決定した。51歳という、アカデミー会員の中では最も若い年齢での選出となった。

芸術アカデミー会員の称号は、学術や芸術の分野で顕著な活躍をした人物に与えられるもので、芸術の分野を代表するアカデミー会員は常時8名。その人数を超えることはないという。

カウリスマキ監督は4月、フィンランド映画界を代表する人物として、フィンランド芸術文化振興会からアカデミー会員入りを推薦された。昨秋亡くなったラウニ・モルベルイ(Rauni Mollberg)映画監督の後任として指名され、先月大統領によって任命を受けた。

これで現在任命されている芸術アカデミー会員は、カウリスマキ監督のほかに、詩人で劇作家のPaavo Haavikko氏、グラフィック・アーティストのOuti Heiskanen氏、舞台・映画監督のRalf Langbacka氏、建築家のJuha Leiviska氏、作家のVeijo Meri氏、テキスタイル・デザイナーのVuokko Nurmesniemi氏、指揮者・作曲家のJorma Panula氏の8名となった。

アキ・カウリスマキ監督は、1957年フィンランドのオリマティラに生まれた。
駆け出しの頃は映画批評家として活動しながら、郵便局員や皿洗いの仕事もしていたという。
脚本家や助監督を経験した後、兄であるミカの映画に出演。そしてついに、1983年に製作した初の長編映画「罪と罰」で脚光を浴びることになる。

「白い花びら(1999年)」(写真)はカウリスマキ監督の代表作のひとつ。
フィンランドの古典文学「ユハ」をテーマにしたモノクロのサイレント映画である。


北欧ニュース編集員


今フィンランドの映画監督といえば、やはりカウリスマキ監督の名前が出てきますよね☆
今後のご活躍もまた、期待しています!
カウリスマキ監督は“金持ちの敵、貧民の味方”というようなイメージで語られることが多いそうです。セリフが比較的少なく、普通の人の日常を描くというのが特徴的。
その独特な世界観で世界中のファンを魅了しています☆
余談ですが、監督は現在、南フィンランドのKarkkilaという街にお住まいだそうです。

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