ノルウェーの国民的画家、エドヴァルド・ムンクの作品が展示されていることで有名なムンク美術館。オスロ市がそのムンク美術館の移転を検討しているという。
移転先は首都圏東部のウォーターフロントに建つ新しいオペラハウスの近くが考えられている。
オペラハウスは今年4月にオープンしたばかり。市の中央図書館もまた、オペラハウスの近所に移転する可能性があるとのこと。オスロ市中央駅の海岸沿いとオペラハウスの間あたりにというプランが立てられている。
移転後の新しいムンク美術館は、今よりもっと広くモダンな感じの建物が検討されており、2013年オープンを目指すという。
オペラハウスにムンク美術館、そして中央図書館と、文化の発信源として変わりつつオスロ市のウォーターフロント。“世界でも引けを取らない素晴らしい図書館と、世界でも最高といわれるオペラの近所に、新たに美しいムンク美術館が加わるという素晴らしいエリアになる”と、ウォーターフロント開発の担当者は胸を張る。
3つの異なる文化施設が都市中央部に寄り添うことにより、オスロ市全体に文化的な意識がさらに高まることも期待できそうだという。
45年前にオープンしたムンク美術館には、ムンクの代表作「叫び」の4点中2点が所蔵されている。2004年8月、所蔵されていた「叫び」の1点が、同じく代表作である「マドンナ」とともに美術館から盗まれてしまったのは記憶に新しいところ。2006年8月31日にオスロ市内で2点とも発見されたものの、これほどの貴重な絵画コレクションがあまりにも規模の小さい、安全性に不安のある美術館に置いておくのはどうかと、長い間疑問の声があがっていた。
Munch Museum
http://www.munch.museum.no/
北欧ニュース編集員
ムンク美術館の盗難が初めてではなかったのですね!その年の5月に犯人逮捕と同時に作品も発見されたそうですが。。
盗難の被害に遭った「叫び」と「マドンナ」がついにムンク美術館に帰ってきましたよ!
「Scream and Madonna - Revisited」(2008年5月23日~2008年9月26日)
写真の「叫び」は最新画像です☆
※次号は6月後半を予定しています。