Photo by WoCo |
今回デンマークでついに、人々の憩いの場“映画館”がギネスに認定された。
デンマークの首都コペンハーゲンにあるジーランド島の西部に、Korsor(コセーア)という所がある。そこにある小さな映画館がこのたび、「現在運営されている映画館の中で最も古い映画館」として栄誉を受けることになった。
今年の8月7日で創立100周年を迎えたコセーア映画館。市長のLis Tribler氏に世界記録認定の賞が授与されたという。
収容人数は約30名という非常にこじんまりとしたコセーア映画館だが、文化交流の場として地元住民に長年愛されてきた。
世界で最も古い映画館として認定を受けるために、本格的に活動が始まったのは約2年前のこと。
コセーアが世界最古の映画館である事実が崩れそうにもなったことがある。実はコセーア映画館のためにボランティアとして立ち上がったJohnny SjogrenさんとKirsten Henningsenさんの二人の力が、今回のギネス認定に大きく関わっているのだ。
二人が旅行でポーランドのシュチェチンを訪れた際、“世界最古の映画館”とアピールした映画館の広告を発見。しかしよく調べてみると、ポーランドの映画館はコセーア映画館よりギリギリ1歳“年下”だった。
きちんとした決定的な証拠がないと記録に認定されない。
ボランティアの二人は、地元で保管されている古い書物や出版物を徹底的に調べあげ、信憑性の高い証拠を集めるのに2年の時を費やしたという。
地元映画館のことを大切に想う人々によって、現在運営されている世界最古の映画館として認められることになったコセーア映画館。今後も文化拠点として、街や人々をやさしく見守り続けていくに違いない。
北欧ニュース編集員
ステキですね~☆コセーア映画館が長年人々に愛されてきたかがわかるようなギネス認定物語ですね。1世紀も前に建てられた映画館で観る映画は、ひと味もふた味も違ったものになるかもしれませんね♪
写真は夏の間、デンマークの公園などで見られる屋外シアターの様子。
イスやブランケットを持参して準備万端!家族や友人と楽しいひとときですね☆