2008/10/16 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

人気デザイナー、アートとデザインの境界を絶妙に描く


WallART「Advice For The Young At Heart」


WallART「Structure Beneath Skin」

デンマーク・デザインセンターにて、デンマークのアーティストMartin Bigumの作品展「Martin Bigum - design on the border of art」が開催されている。

デンマークで知られるMartin Bigumの印象はというと、臆することなくアートというジャンルの枠を超え、常に新しいことにチャレンジしていく姿勢。
彼の世代ではひときわ異彩を放つアーティストのひとりとして敬愛されている。

2008年はMartin Bigumがデザイナーとして新たな芸術の域を広げた年。
Bigumの漫画チックで挑発的な世界が描かれたデザインが今回、ファッションとウォールペーパー(壁紙)という2つのコレクションとして誕生した。

たくさんの人が連なる独特な雰囲気の「Advice For The Young At Heart 」は“Bigumワールド炸裂”ともいえる人気のデザイン。Solidary Peopleとのコラボレーションで、このデザインをあしらったジャケットなどを発表したところ、飛ぶように売れたという。

またFunnywallsとのコラボレーションにより、Bigumのデザインは部屋の壁紙コレクションとして登場。かなりのインパクトを放つこちらも10月より店頭で販売されヒットを飛ばしている。

作品展「Martin Bigum - design on the border of art」では新たなアートの領域にチャレンジしたBigumのファッションデザインと壁紙作品を披露。限定デザインの商品も購入できる。

Bigumの作品づくりの基となっているのは「肩書きや学歴など関係なく、自分の作品に接触してくれるさまざまな人のアイデア」だというMartin Bigum。人の数だけたくさんの世界があるという考えが作品となって表れている。

芸術という世界だけでなく、幅広い人々とのコミュニケーションを“デザイン”が可能にしてくれる。デザインが人と人をつなげる大きな役割を持っていることを感じさせられるに違いない。

「Martin Bigum - design on the border of art」は11月9日まで。



北欧ニュース編集員


写真の壁紙「Structure Beneath Skin」の作品、個人的にかなり素敵だと思いました♪
目に心に訴えてくる色彩と、ストーリー性、なんともロマンチックな感じがします☆
小さくて見えにくいと思うので、Martin BigumさんのHPでぜひチェックしてみてくださいね!


【グルジア映画「懺悔(ざんげ)」観てきました!】
話変わりますが、先日「懺悔(ざんげ)(1984年)」というソビエト(グルジア)映画の試写に行ってきました。ソビエト連邦崩壊時代前夜を描いた物語で、時代に翻弄され、当時の人々が味わった苦悩が手に取るように感じられる描写が印象的でした。血が流れるようなシーンがあるのかな・・・と、心して挑んだんですが大丈夫でした(汗)。それよりもむしろ、人の苦悩や内面が舞台劇のように幻想的に描かれていました。

傷つけた側と傷つけられた側。どちらも結局は、人の内面にあるとても繊細な部分に“傷”を負うことになり、ずっとずっとその苦しみに縛り付けられてしまうものなんだと。

20数年の時を経て、ついに日本で初公開という貴重な作品です。歴史を感じさせる建物や調度品もたいへん重厚で美しく、質の高さは圧巻でした。
12月20日より岩波ホールにて公開です!(他全国順次公開)

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