2008/10/30 今日は「日本・フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

デザイナーの特許技術でひろがるデザインの世界


①Samuli Naamanka

②グラフィックコンクリートを使用した
ランドスケープアート

③Clash Chair 
photo by マルコ・メランダー

リビングデザインセンターOZONEにて、10月30日から11月3日まで「サムリ・ナーマンカ - アート・アンド・インダストリー展」が開催される。

サムリ・ナーマンカ(Samuli Naamanka)はフィンランドで活躍する新鋭インテリアデザイナー。
最新技術を巧みに操りながらクリエイティブな作品を生み出す多才なデザイナーとして知られている。プロダクトデザインやインテリアデザインのほかに、環境デザインも専門としており、中でもコンクリート製品の開発には著しい功績をあげているという。

ナーマンカが編み出したのは、コンクリートにグラフィックデザインや色付けを施すことができる“グラフィックコンクリートデザイン技術”と“コンクリート染色技術”。
ナーマンカの特許開発であるこのコンクリート表面加工技術は、低コストで生産できる上に高い安全性があり、しかも多くのグラフィックから選択できるという。
建築界とインテリアデザイン界に、質の高い解決策と大きな可能性を与えることになった。

今回の「アート・アンド・インダストリー展」では、このグラフィックコンクリートを使用した、ナーマンカのランドスケープアートが披露される。「ステアウェイズ(階段室)」や「思い出の軌跡・桟橋」といった作品が観られる。

さらに、数々の賞を受賞したClash Chair(2003)、SIDES 「ソビエトファイター・パート2」、UNI(2007)といった家具作品、またエキシビジョン・デザインや環境、公共のアート作品の写真などもあり、それぞれの作品が置かれている土地の歴史や自然、建築との関わりなども紹介されている。

1969年、フィンランドのキーミンで生まれたサムリ・ナーマンカ。2004年にグラフィック・コンクリートの開発でフィンランド外装財団からエレベーション・ビルディング賞を受賞。
翌年にはインテリア・アーキテクツ協会のファニチャーデザイン・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

ちなみに、「アート・アンド・インダストリー展」は今春フィンランドのユバスキュラにあるアルヴァ・アアルト美術館でもすでに開催されている。今回日本には、未発表作品を加えたコレクションを披露してくれるという。


北欧ニュース編集員


「アート・アンド・インダストリー展」は10月30日から開催される東京デザイナーズウィーク期間中のイベント。フィンランドの新進デザイナーさんの作品を見られるなんて貴重ですよね!
また、オゾン5階のノルディックフォルムでは、11月6日より今年で9年目を迎える「Classic Furniture Collection 2008」が開催されます。状態の良い北欧のヴィンテージ家具がずらり♪最高の技術を誇る家具職人が手がけた逸品や入手困難となった貴重なアイテムに出逢えるチャンスです。お見逃しなく!
このページの先頭へ