報道の自由(言論の自由)を求める活動グループ「国境なき記者団」が毎年発表する「報道の自由ランキング」。報道の自由とは、報道機関が様々な表現媒体を用いて国民に情報を伝える自由のことだといわれる。報道の自由ランキングで、その国が経済的にどれだけ発展しているかではなく、報道の自由がどれだけ約束されているかがわかるという。
対象国となったのは、世界の国と地域173ヶ国。国境なき記者団によると、ノルウェーとアイスランド、ルクセンブルクの3ヶ国が1位にランクされた。ノルウェーとアイスランドは昨年に続き1位を獲得。
トップの3ヶ国に続き同率4位となったのは、エストニア、フィンランド、アイルランド。
エストニアは昨年より後退したが、フィンランドとアイルランドは昨年よりランクアップした。
同率7位にはベルギー、ラトビア、ニュージーランド、スロバキア、スウェーデン、スイスの6ヶ国。北欧諸国ではデンマークが14位と5ヶ国すべてが上位にランクインしている。
最下位173位には2年連続でエリトリア。報道の自由が限られており、自由に報道が行われていないとランクされた“常連国”は172位の北朝鮮、171位のトルクメニスタン。
今年もワースト3を独占という結果になった。キューバや中国といった国も下位に位置している。
今回ランクアップが顕著にみられた地域は中米やカリブ諸国。ジャマイカが21位、コスタリカが22位で、ハンガリー23位の上にランクインしている。また、スリナムが26位、トリニダード・トバゴも27位を獲得。35位のフランスは今年ランクを下げ、政治的暴力やマフィア関連の報道などでスペインが36位、イタリアが44位となった。小さなカリブの国々のほうが、経済的に大国と呼ばれる国々よりも健闘しているという結果がみられた。
北欧ニュース編集員
日本は29位と昨年よりアップ。先日、白熱の大統領選を制したオバマ氏率いるアメリカは36位。
日本を含め、経済大国は結構ビミョーな位置にいるんですね・・・。
報道する側、される側、知りたい側、知られたくない側・・・
ほんとうの自由って、豊かさって、なんでしょうねー?