またまた、スウェーデンからレッドドット受賞者が出た。スウェーデンのデザイン家具メーカー「Materia」の2作品がレッドドット賞を獲得した。
受賞したのは、デザイナーSigrid Stromgrenによるテーブル「Silent Whisper」。
その名の通り“音”を意識した作品で、たとえば「テーブルを使う時に音を出さないように気を使う」、「作業中に出る雑音が気になる」というような、物音に対する余計なストレスを軽減することのできるテーブルなのだという。
オーディオ用品をヒントに、それらが持つ長所を巧く組み込み、美しく画期的なテーブルに仕上げた。
レッドドット賞に輝いたもう一つの作品は、Carl Ojerstamがデザインしたイージーチェア「Omni」。紳士的で品格のある姿が印象的で、部屋の主とも思わせるような存在感のある作品。がっちりと4つの足で支えられた安定感のあるイージーチェア
なのだが、実はこれ、360度ぐるりとまわる回転椅子。作品のネーミングには“周りに放射する”という意味が込められているという。
“アクティブな要素を汲みいれる”というアイデアは、Materia社の座りもの家具によくみられる特徴。座り心地も極上、動き心地も最高。現代人のわがままを見事に叶えてしまった椅子ともいえるかもしれない。
1992年、Materia社はデザイナーLars BulowとKersti Sandinの二人でスタート。
まれに見るセンスで、瞬く間に名前を知られるようになり、国際デザイン界で注目を浴びる存在となった。Lars BulowとKersti SandinのデザインがMateria社のプロダクトラインのコアとなっているが、意欲的なデザイナーが集まり、それぞれが持っている想いを一緒にカタチにしていこうというのが、Materia社のコンセプトになっている。
北欧ニュース編集員
美しいデザインテーブルであり、洗練されたデザインチェアであるだけでなく、“待ってました!”といわんばかりの、嬉しい配慮・ひと工夫がプラスされているというのが素晴らしいですねー☆
レッドドット受賞のデザインプロダクトには、毎回“おぉー♪”と思わせられ、ワクワクします。
デザイン界のレッドドット(赤点?!)はもらって栄誉な赤点なんですねぇ。
狙っているデザイナーのみなさん、ぜひ赤点もらいにいっちゃってくださいね☆