4月24日より、リビングデザインセンターOZONEにて「Modern Eco Design from Finland」展が開催される。フィンランドを代表するデザイナーJukka Isotalo(ユッカ・イソタロ)による“リサイクル”をテーマに掲げられた展示会で、「ガラス」に着目した作品が披露される。
幼少時代からガラスの美しさに魅せられたイソタロ。大量に生産された後、廃棄されてしまったボトルを再利用し艶やかなアートとして蘇らせ、国内外から注目を浴びている。
詰め替えや再使用できないガラス瓶を使い、作品の研磨作業はすべて手作業というから驚き。
板ガラスも切れ端などは研磨し、装飾はサンドブラスト技法を採用している。
木の部分は、食用や木製品の仕上げなどに用いられる亜麻仁油で塗装したハンノキを使用。
また、エネルギー消費量を抑えるために、ガラスは溶かして形状を変えるといったようなことはしない。瓶そのまま形を使いつつ、美しく変身させていく制作スタイルが特徴的である。
「Modern Eco Design from Finland」展では、ワインボトルを再生したワイングラスやキャンドルホルダー、花瓶、トレイ、ボウルなど約180点が紹介される。
「人類が次の世代においても存続できるために、二人の息子の父親としても“環境”に貢献する努力を続けたい」というイソタロ。「Modern Eco Design from Finland」展を通じてイソタロが伝えたい大切なものとは?リサイクルというものを新しい視点で考えるきっかけとなるに違いない。
ユッカ・イソタロは1962年フィンランド生まれ。ガラスに魅せられたのは6歳の時。
母親と訪ねたイタリア・ムラノ島で職人からもらった小さなガラス玉に刺激を受けたという。
スウェーデン国立芸術工芸大学に交換留学生として在学中、大学主催のクリスマスマーケット用にワインの空き瓶から花瓶をデザイン・制作。その後リサイクルボトルのデザインに力を注ぎ、今では作品がヘルシンキ市の公式訪問者へのギフトとして採用され、広く知られるようになった。
「Modern Eco Design from Finland」展は、5月6日まで。
北欧ニュース編集員
イソタロさんの元に集められたボトルたちはシアワセですねー☆
今か今かと、華やかな第2・第3の人生を心待ちにしているんじゃないでしょうか?
“リサイクルの際に余計なエネルギーを消費しないように”という考え方にも納得!
「モダン・エコデザイン」は、今後ますます注目を浴びていきそうですね!
ゴールデンウィーク中にぜひ!