毎年恒例のストックホルム国際家具見本市(Stockholm International Furniture Fair)が2月4日から8日まで行われた。
今年もスウェーデンを中心とした家具・インテリアメーカーやデザイナーの斬新なアイデアが炸裂。
来場者たちを沸かせた。
数ある作品の中から、以下の3点をピックアップ。
1作品目は、リビングからキッチン、オフィスにいたるまで、シンプルかつスタイリッシュ、それでいてどこか心をくすぐられるデザイン家具を揃えるMATERIA社から。
FREDRIK FARGが手がけた「COAT」という、2WAYで楽しめる興味深いチェアだ。クラシカルなメンズ服からインスピレーションを受けたという「COAT」は、その名のとおり紳士的なコートのようなデザイン。コートの襟部分(アーム部分)を立てたり、折り返したりして、表情を変えることができる。
2つ目は、ソファ、スツールやテーブル、その他幅広いインテリア家具で知られるSwedese社の作品。
日本人デザイナーSetsu & Shinobu Itoが手がけたコートハンガー「Hanahana」の特徴は、やわらかな曲線と、日本語がわかる人ならネーミングで何をモチーフにしたかすぐにピンとくる美しいデザイン。スタンドとしても使えるし、壁に設置できるタイプもあるという。材質はセイヨウトネリコ(Ash)と呼ばれる木材。
色は白と黒の2色がある。
「Hanahana」から「花」を連想すれば、春。まさに会場を春色に染めたのはZERO社のペンダントライト「BLOOM」。
インテリアとして楽しめるものから、オフィスの場でも使えるようなシンプルな照明デザインを展開しているZERO社の作品の中で目を引いた「BLOOM」は、Fredrik Mattsonが手がけた作品だ。パッと明るく、鮮やかな赤・白・黄の色合いは、春の歌「チューリップ」をおもわせる。「BLOOM」は、一足早く部屋に春を呼び込めるアイテムになるに違いない。
MATERIA
Swedese
ZERO
北欧ニュース編集員
お知らせです。
ノルウェーのダウン症の少女クリスティーネちゃんの成長を追った写真絵本の日本語版「わたしだって、できるもん!」が発刊されたそうです。
保育園から小学校1年までのクリスティーネちゃんの日々の暮らしが、豊富な写真とテキストでいきいきと描かれている一冊。発刊を記念して、各書店で出版記念ミニ写真展が開催されているそうですので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね!今週くらいまでです。
まだ見ていないので、私も行ってみます!!
●紀伊国屋書店新宿南店ウィンドウ内(2月20日まで)
●芳林堂書店高田馬場店4階売り場カウンター裏(2月20日まで)
●ジュンク堂書店池袋本店4階人文書コーナー壁面(2月22日まで)
「わたしだって、できるもん」
文:リンダ・リッレヴィーク
写真:シェル・オーウェ・ストールヴィーク
訳:井上勢津
手話監修:深海久美子
手話イラスト:村越陽菜