ノルウェーのテレマルク“出身”の勇敢なイレブン達がアウェーの地、スコットランドに到着。さて、一体どんな華麗なプレーを魅せてくれるのか、と言いたくなるところであるが、イレブンはイレブンでもこの場合、サッカープレーヤーなどのことではなく11匹の「ビーバー」のこと。
スコットランドに哺乳動物を再び呼び込もうという、スコットランド・ワイルドライフ・トラスト主導のもと、歴史的な計画の一環として実施された活動で、400年以上もの歴史上初めての試みとなる。
スコットランド・ビーバー誘致大作戦というわけだ。
ビーバーは本来、英国原産の動物。しかし残念なことに、狩猟によって400年以上も前に絶滅してしまったという。
スコットランド・ビーバー・トライアルに所属するシモン・ジョーンズ氏によると、ビーバーは湿地に住居を構える習性がある。それが徐々に他の野生動物を呼び込むきっかけとなる可能性を秘めているという。ビーバーが住みつくことで、自然と野生動物たちが繁栄していくかもしれないのだ。
期待の膨らみそうな計画だが、すんなりとはいかない様子。
たとえば、ビーバーが増えることによってサーモンへの影響が心配なサーモン漁業協会はビーバー誘致計画を“無謀で無責任”だとして非難している。
魚種資源への影響がどれほどあるか明確にわかるまで、ビーバーの追加的なリリースは阻止してほしいと大臣に願い出たという。
ビーバー計画に対する論議は、他方面からもまだまだ浮上しそうである。
ちなみに、ビーバーはリリースされる前、約6ヶ月間きちんと検疫を受ける。
スコットランド自然遺産は今後、ビーバーがどのように環境に影響を与えるかを見極めるために科学的な監視を実施していくという。
北欧ニュース編集員
もしビーバーさん達が野生の動物たちを誘導して自然がうまい具合に活性化していったら、ヒーローもんですよねー!
でも、そこには影響もいろいろ調べる必要があるんですね。
よしやっちゃえーって、ビーバーを連れてきたものの、ビーバーにとっても他の動物にとっても可哀想なことになるよりは、きちんと調べて、良い結果が出るといいですね♪