photo by Morten Jerichau |
経済協力開発機構(OECD)30ヶ国の子ども達を対象に、福祉・健康衛生面がどの程度整っているかどうかという、子ども達の“幸福度”を調査した最新報告書が発表された。
デンマークは、主な調査カテゴリとなった6項目のうち、5項目でトップ8入り。
しかし、“危険な行動”とされる項目では、30ヶ国中22位。
これだけ低い順位となった大きな理由は、若年層間での「高いアルコール摂取率」だった。
報告書によると、デンマークのティーンのうち、約31.6%が15歳までに最低でも2回ほどアルコールを飲んだ経験があるという。デンマークのティーンの結果を上回ったのは英国のみで、約33%のティーンがアルコールを摂取した経験があるとのこと。
アルコール摂取率が低かったのはアメリカやイタリア。アメリカでは11.9%、イタリアでは12.7%だった。
ティーンのアルコール摂取率はかなり深刻で、デンマークにとっても大きな問題となっている。
一方、ティーンのタバコ喫煙率に関してはどうかというと、全体で7位となかなかの成績。
しかし、15歳のおよそ15%が最低でも週に1度喫煙していると答えている。たとえ7位といえども、喜べる数字とはいえないだろう。
“危険な行動”カテゴリでは悪い結果となってしまったが、デンマークは子供の飢餓の比率が2.7%で、これは全体で最も低い数字。住宅環境、教育、健康や安全、学校生活の質、物質的で満足できる生活状態であるかといった項目では優秀なスコアだったという。
物質面での満足度に関してはノルウェーに続いて2位にランクされた。
“いじめや虐待があるかどうか”のカテゴリなどでも、北欧5ヶ国のスコアは低く、今回の調査では5ヶ国すべてトップランクだった。
北欧ニュース編集員
アルコールやタバコ面は良くない結果ですけど、ティーンたちは全体的に“恵まれている環境にいる”ってことですよね。日本もかなり似たような感じだと思いますけど・・・汗。
恵まれているっていうより、恵まれすぎなのかもしれませんね。自分もそういう日本でぬくぬく生まれ育っているので、なんとも言えませんが・・・苦笑。
いつも感謝の気持ちを持っていなきゃ、いけないですね☆
なんでもデンマークでは、飲酒年齢が法的に定められていないそうです。16歳以上であれば、小売店などでアルコール飲料を購入できてしまうので、低年齢で飲酒というのは・・・
可能性大ですよね。カフェやレストラン、バーなどでアルコール飲料を購入できるのは18歳以上だそうです。
ちなみに小売店でアルコールが売られるのは、平日20時まで、土曜日は17時までと決まっているそうですけど・・・。
※次号は10月初めになります。みなさん、素敵なシルバーウィークを!