世界で最も“バランス”の取れた国はどこ？
 photo by Kasper Thye |
今年の5月24日にリリースされたOECD（経済協力開発機構）の調査によると、北欧のある国が、「世界で最も仕事と生活のバランスが取れている国」としてトップ評価を受けていることがわかった。
その国とは、デンマーク。
OECDが発表する「Better Life Index」の対象国となっているのは、OECD加盟国の34ヶ国。
教育・環境・安全・仕事と生活のバランス・生活する上での満足度など、11の項目にカテゴリを分け、比較調査するもの。
そのカテゴリのうちの「仕事と生活のバランス」と「生活する上での満足度」という2項目で、デンマークはトップの座に輝いたという。
「仕事と生活のバランス」の項目はさらに、「レジャーや身の回りのことに費やす平均時間」、「労働時間が週に平均50時間以上である労働者の比率」、「学校に通う子供のいる女性の就業率」の3つの指標に細かく分類されている。
デンマークに住んでいる人々のうち、週に50時間以上も働いている人はたったの0.02％。
前回の調査でも、デンマークは“一人当たりの労働時間が最も少ない国”として、ベルギーに次いで第2位であった。
ちなみに、OECD加盟国による年間総実労働時間は1739時間。デンマークは1563時間だというから差は歴然。
また、子供が就学した後から働き始めるデンマークの母親は78％存在し、OECD加盟国の平均値である66％を上回る結果となった。
「生活する上での満足度」の項目でも、OECD加盟国の平均が59％という数字に対して、デンマークでは90％の人が“今の生活に満足している”と答えているという。
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