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今年7月22日、ノルウェーの首都オスロにある政府庁舎が爆破、さらに同日、ウトヤ島にて銃乱射事件が発生した。
多くの命が突如1日で奪われ、悲しみに包まれる中、オスロ大聖堂には連日多くの花やキャンドル、メッセージなどが祈りとともに捧げられている。
花束やメモリアルアイテムがあまりに多くなってきたため、先週水曜の早朝、オスロ市の職員によりいったん回収がはじまったという。
大聖堂前にある広場のほとんどを埋め尽くしたという花束の数は計り知れない。
訪れる人は途絶えることはなく、次から次へと花が置かれていくので、新しく捧げられた花束はすぐには回収されず、古いものから順に回収されていく。
回収された花たちはどこへ行くのだろうか?
なんでも、「特別な堆肥の山」になるというのだ。作られた土はいずれ、首都圏内に建設が予定されている追悼施設のために使われる予定。
花の他にも、キャンドルやオモチャ、カードといったものが回収されている。
集められたものは、土に帰るものかどうか、追悼施設用に使えるかどうか、きちんと選別されるという。
事件で負傷した22名はオスロ大学病院で治療を受けており、そのうちの16名は重体。
(8月2日時点)
ノルウェーのあるテレビ局の調査によると、今回の事件であわせて153名の負傷者が出たという報告がある。62名がウトヤ島の銃乱射事件で、91名が政府庁舎爆破事件で負傷した。
69名がウトヤ島で、8名が爆弾テロで犠牲となり、死者は計77名となった。(8月2日時点)
ウトヤ島での死者にはノルウェー王太子妃の義兄TrondBerntsen氏も含まれている。
北欧ニュース編集員
ノルウェー爆弾・銃乱射事件については、ノルウェーでは今避けて通れない話題。
事件発生当初、犠牲者の数が100人近くにのぼるというニュースが流れましたが、76名に訂正され、その後さらに77名に訂正されました。
ウトヤ島での情報がなかなか入ってこなかったようです。
事件翌日の7月23日には、かつてノルウェー労働党青年部の代表を務めたこともある
ストルテンベルグ首相がウトヤ島入りすることが予定されていたとか。。
犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
◆お知らせ◆
勝手ながら、8月16日と23日の配信はお休みさせていただきます。
次号は、8月30日です。どうぞお楽しみに!