Photo: Liisa Valonen Product: Tuoleja Designer: Simo Heikkila Photo: Liisa Valonen |
今年で第20回目を迎えたカイ・フランク・デザイン賞。
デザイン界のプロフェッショナルをはじめ、メディア、一般の中から、大きな支持・人気を獲得した人に与えられる賞で、2011年はインテリア・アーキテクトのシモ・ヘイッキラ氏が選出された。
デザイナー、そして講師でもあるヘイッキラ氏。自身のスタジオを構えたのは1971年のこと。アアルト大学のWood Studioにてディレクターを務めたこともある。
ヘイッキラ氏の作品はユーモラスでありながら、エコロジーを常に意識。
実用的な素材の使い方を上手く若手に導いてきたという功績が高く評価された。
フィンランドデザイン界で最も注目度の大きい家具デザイナーとして知られるヘイッキラ氏だが、ナイフやサウナ、バスルームの小物類といった小さなアイテムのデザインも手がけている。また、エキシビジョン・デザイナーという肩書きもある上に、デザインセミナー「Design for Architecture」といった国際的なイベントにも貢献している。
カイ・フランク・デザイン賞は1992年に設立され、フィンランドの偉大なデザイナー、カイ・フランク(1911~1989)にちなみ、“フィンランドデザインの良心”ともいわれる彼の遺志が受け継がれている。家具・ファッション・テキスタイル・陶磁器・ガラス・工業デザインといった、様々なジャンルのトップに輝くフィンランドデザインに贈られる。
受賞したヘイッキラ氏の作品は「Kaj Franck Design Prize 2011 - Simo Heikkila -」展として、2011年12月23日までデザイン・ミュージアムにて展示されている。
北欧ニュース編集員
シモ・ヘイッキラさん、受賞おめでとうございます!
フィンランドデザイン界の重鎮の方って、こういった多岐にわたって活躍されている方が多いですよね。フィンランドがデザイン分野を大切に育てているというのがわかる気がします。
シモ・ヘイッキラさんの展示は12月23日まで。