photo by Riku Pihlanto |
サンタクロースの公式ホームタウンとして知られるフィンランドのラップランド。昨年50万人も訪れたというラップランドのロヴァニエミに、ある暗い影が忍び寄っている。
その暗い影とは「ブラック・クリスマス」。
クリスマス時期のラップランドが、2050年までに「雪のない状態」になる可能性があるというのだ。
スコットランドの大学が行う気候の変化を調べるプロジェクトの対象になっているラップランドのロヴァニエミ。この調査は、スコットランド、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、グリーンランドのエキスパートが参加しており、地球温暖化による影響を3年間に渡り観察していくというもの。
フィンランドの環境機関は、2050年までにラップランドの降雪量が減少し、気温も高くなり、雪の代わりに雨が降るだろうと予測した。
プロジェクトに携わっている研究者の一人は、「雪が溶け、川が流れるような状態になると、ラップランドの観光業が大きな影響を受けるだろう」と述べ、また今後は「洪水が不安材料となってくる」という課題を挙げた。
サンタクロースは永遠にソリを滑らせることが出来なくなってしまうのか?
パートナーのトナカイたちが雪の上を元気よく走り回ることは・・・?
データによると、どうやら雪がまったく無くなるといった極端な話にはならないというが、近未来、かなり少ない積雪を覚悟する必要はある。
40年後、雪がゼロにはならないと推測されているとはいえ、雪の減少が見られる限り、やはり温暖化の影響はぬぐえない。今後も北方地域の状態には、世界中が注目していくに違いない。
北欧ニュース編集員
もしラップランドに雪がなくなったら・・・リアルに温暖化の影響を感じるニュースですよね。。
日本では富士山などを見ると、真夏の青い富士山にはかなりハッとします・・・。
先日、キルギスにいる友人との話題にも少し持ち上がりました。
キルギスのカラコルという場所でも「温暖化で近年氷が張らない」らしいです。
ちなみに13日の予想気温は最高0度、最低-15度だそうです。
(マイナス15度?!)