2012/02/21 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

赤い王冠マークが目印!オーガニックフードが大人気


Photo by Nicolai Perjesi

世界一のレストランが存在するデンマーク。国内で人気のレストランといえば、使う食材はすべてオーガニックが当たり前、というほど、家庭でもオーガニックフードが大人気。

オーガニックとは、有機合成殺虫剤や化学肥料を一切使わずに育てられ、遺伝子組み換えのものは含まず、放射性物質の検出はなく、化学添加物も全く入っていない食品のこと。

そのオーガニックフードのシェアは国内で引き続き伸びており、多くの消費者が購入するようになってきた。「王冠のモチーフが真ん中にある赤いマーク」のついた商品は、オーガニックである証し。

一人当たりのオーガニック商品の消費が世界で最も多いと言われるデンマーク国民。
デンマークで販売されている食品のうち、およそ7%以上がオーガニック食品だという。

たとえば2010年に、デンマーク人が消費した牛乳のうちの約30%以上、消費した卵の約20%がオーガニック。さらには、消費した野菜果物のうち、約25%がオーガニックというように、口にしている食品全体のおよそ4分の1がオーガニックということがわかる。

2006年から2010年の間で、EU諸国への輸出も3倍となり、デンマークのオーガニック農家は大忙し。しかし、国内のオーガニック需要も高まってきたことから、オーガニック食品の輸入も増えてしまい、皮肉にもオーガニック食品は貿易赤字となっている。

オーガニックの野菜、果物、穀物、動物の飼料などはオランダ・ドイツ・イタリアから多く輸入しているデンマーク。

新しく交わされたUS&EU間でのオーガニック貿易協定で、アメリカのオーガニックフードが入ってくるようになると、価格競争が期待できる。ただ、オーガニックの野菜果物、肉類をわざわざ海を越えて船で運ぶというのは、燃料も使うことになり、エコロジカルではないという声も浮上。

しかし、もし真冬のデンマークでトマトを作ろうとしたら、暖房のためにものすごいエネルギーを使ってしまうことになる。環境面から見ても、そこは温暖な国からの輸入に依存し、生産より輸送にエネルギーコストをかけたほうが良い場合もあるとの見方も出ている。


北欧ニュース編集員


オーガニックフードの証しであるマークは、上写真の左側、お店のウィンドウにバーンと見えるあの赤いマークです。

(キレイなお姉さんに気を取られていては、わかりませんよっ!)

なんでも、学校・介護施設・社員食堂で出されるものも、2020年までに全体の60%がオーガニック食品になるようにと、デンマーク政府が目標を定めたそうです。

毎日使うニンジンやレタスのようなオーガニック食品はさすがに重要が高く、いまやオーガニックはデンマークの高成長ビジネスとなっているようですよ。

※次号はお休みさせていただきます。

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