2012/11/06 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

利用者少ない?デンマーク語版ウィキペディア


Wonderful Copenhagen

インターネットを利用したことがある人は1度は使ったことがあると思われる便利なフリー百科事典「ウィキペディア」。豊富な情報量に加え、それにまつわる関連情報なども教えてくれる現代のデジタル辞書だ。

世界各国でも利用者が多いとされるウィキペディアだが、デンマーク語版のウィキペディアはどうやら利用者が少ないらしい。他の北欧諸国では母国語のウィキペディアの利用者は比較的多いようだが、デンマーク語版は約20万ページもの記事があるにも関わらず、“ウィキペディアン”と呼ばれるウィキペディアの記事内容を維持し続けてくれる寄稿者が約6千500人と非常に少ない。

これは、デンマークと同じくらいの人口を持つノルウェーやフィンランドのウィキペディアンの数の約半分。デンマークの3倍の人口を持つオランダでは、デンマークの約4倍の数がいるそうだ。

提供されているページ数で見ても、デンマーク版は20万に満たない約17万ページ。
スウェーデンはデンマークの2倍以上で50万ページあり、オランダに関しては100万ページ以上もの情報が提供されている。

なぜデンマークで母国語のデンマーク版があまり活用されていないのだろうか?
それは、ウィキペディアの英語版を使っている人が多いからだという。英語版は隣国の北欧諸国と比較しても、圧倒的にデンマーク人に人気があるらしい。
デンマーク版は情報量が少ない上に内容が古いなど、情報のクオリティが低いため、英語版を好む人が多いのだという。

デンマーク版ウィキペディアの担当者によると、現在は問題になっている記事を減らすことに注力しているとのこと。編集する必要のある記事を探すのにも大変な労力と時間がかかっている。

デンマーク版ウィキペディアを運営しているのは37名。24名のパトロール隊員が目を光らせており、もし不適切な記事を見つけたら、IPアドレスをチェックして投稿できないようブロックしているのだという。

デンマーク語版ウィキペディア
http://da.wikipedia.org/wiki/Forside


北欧ニュース編集員


なるほど、なかなか難しいですね。。寄稿する人がいないと、情報量が少なく、利用者も減りますよね。。
ウィキペディアのスタイルが合っている国と合ってない国もあるかもしれませんよね。
日本語版はもちろんたくさんお世話になっていますが、やはり地名のスペルなどを調べるのに、その国の母国語版にも助けていただいています。
ちなみに、スウェーデンは約56万記事、ノルウェーは約36万記事、フィンランドは約31万記事、アイスランドは約4万記事。日本は約83万記事の登録があります。(2012年11月現在)

※来週の北欧ニュースはお休みです。
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