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スウェーデンで、米大手おもちゃショップチェーン「トイザらス」を所有しているTop Toy社では、今年のクリスマスギフト向けのカタログを一新。スウェーデンで今意識の高い「ジェンダー」、男女の役割などを決めつけないような配慮をした広告を作成した。
たとえば、ベビー人形のページには、これまでなら女の子が抱っこしているようなページが見られたが、女の子ではなく、ベビー人形を抱っこしている男の子を取り上げている。
デンマーク版のカタログでは、マシンガンの玩具を抱えている男の子が掲載されているが、スウェーデン版のカタログでは男の子が女の子に差し替わっているという。
さらには、「ハロー・キティ」のページの女の子は消え、姉妹チェーンBRのカタログでも女の子が着用しているピンクのTシャツがライトブルーのTシャツに変更されている。
これは、「おもちゃは、性別によって区別のないもの」であり、「これが女の子向けで、あれが男の子向けでないとダメ、というものなど全くなく、おもちゃは子供たち“みんな”のおもちゃである」ということをアピールするため。
実は、2008年のクリスマスカタログに掲載されていた内容が、性差別ではないかと、スウェーデンの広告監視機関より警告されたという背景がある。当時のカタログには、スーパーヒーローに扮した男の子、お姫様に扮した女の子が掲載されていた。
男女平等に関しては、国をあげて非常に意識の高いスウェーデン。
ここ数年「ジェンダー問題」は、スウェーデン市場で非常に重要な議論のひとつとなっている。
北欧ニュース編集員
イケア社のアラビア版カタログから女性モデルを全削除してしまい、謝罪したというニュースが少し前にありましたよね。
展開する国によっても、自国によっても考え方が異なるため、非常にデリケートで難しいところですよね。。
男女平等に関して非常にストイックなスウェーデン。子供が目にする、興味のあるものから、子供へのジェンダー教育が始まっているのでしょうね。
もしご興味あれば、デンマークからのニュース「女の子向け玩具は、性差別になる?」もご参考に!