2013/03/12 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

世界のベストレストラン「Noma」でノロウィルス


Photo by Mads Damgaad


今年初めに発生した、100%ビーフと記載されていた肉に馬肉が混入していた問題などで「食」に揺れるヨーロッパ各国。馬肉が混入した肉は、世界各国に広がり、スウェーデンIKEAの人気メニューであるミートボールにまで及ぶなど、販売停止・回収といったニュースがいまだ目に入ってくる。

そんな矢先、残念な話題が浮上。ミシュランの2つ星レストランで、世界ベストレストランNO.1の座に3年連続輝く、デンマークの「Noma」で食事をした客がノロウィルスに感染したという。

デンマーク食品基準庁の調べによると、2月12日から16日までにNomaの料理を食べた78名のうち、63名が嘔吐や下痢といったノルウィルスの症状を訴えていたことがわかった。

また、同じ時期にNomaで食材を扱っていた従業員にも症状が出ていたということで、ノロウィルスに感染した従業員から料理を通じて客へと被害が拡大したようだ。

その従業員は、2月15日の昼間は通常どおりレストランで調理場を担当し、その日の夕方に嘔吐していたという。嘔吐の症状が出たという連絡をすぐにレストラン側へメールしていたが、レストラン側は従業員のメールに全く反応しておらず、しかも、同じような症状を訴えている客からのメールにも目を通していなかったようだ。

さらに、デンマーク食品基準庁から、調理場に熱湯が出る手洗い用のシンクがないとの指摘を受けたNomaだが、店には2つに分かれた調理場のフロアに2箇所ずつ、計4箇所の手洗い用のシンクがあるという。
NomaのHPによると、2月20日に調査したところ、3箇所のシンクは満足のいく熱湯が出たが、1箇所のみ、ぬるい湯しか出なかったという。Nomaはすぐに配管工を呼び、修理にあたった模様。

気になるのは、近々発表されるミシュランガイドの格付け。2つ星を現在獲得し、3つ星の期待が高まっていたNomaにとって、今回の事件は大きな痛手。また、4月末には2013年世界ベストレストラン50の発表が待ち構えている。

Restaurant Noma
http://noma.dk/


北欧ニュース編集員


世界が注目している中、個人的にもとても興味のあるお店でしたので、このニュースには大変驚きました。
日本でも特に秋から冬にかけてよく発生するノロウィルス。感染源は食品からだそうですが、我が家でも数年前に家族みんなで罹ってしまい、酷い目にあったのを覚えています(汗)。
感染から発症までが短いので、拡大が早いんですよね・・・やっかいなウィルスです。。
このたびのことで、Nomaは調理場の衛生環境をしっかりと見直しているそうです。

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