Kungstradgarden(Stockholm)の桜 (c)Mona Loose/imagebank.sweden.se |
EU諸国の統計を実施するEurostatより、先週新しい統計がリリースされた。
EUの27ヶ国(EU27)中で、経済的に豊かな街や地域はどこかを示すランキングだ。
2010年のEU各都市一人当たりの購買力平価(※)GDPの平均は、24500ユーロ(31800ドル)。これを「100」とし、EU各都市をパーセンテージで算出したところ、125%を超える経済的に豊かな都市や地域が41もあったという。
中でも首都圏を中心とした主要都市が軒並みトップ10入り。英国のロンドン首都圏が328%で断トツ1位。2位はルクセンブルクで226%、3位はベルギー首都圏で223%、4位はドイツのハンブルクで203%、フランス首都圏とオランダ北部の商工業中心都市フローニンゲンが同じ180%で第5位。
さらに、7位はスロバキアの首都ブラチスラヴァで176%、8位はチェコのプラハで172%、10位はオーストリアのウィーンで165%だった。
北欧諸国ではスウェーデン、デンマーク、フィンランドがEU加盟国であり、スウェーデンのストックホルムが168%で北欧トップ、EUでは9位にランクイン。デンマーク首都圏が157%で15位、ヘルシンキは154%で17位と、トップ20に入っている。
ヨーロッパ北部の豊かな都市と南部、または東ヨーロッパとの差は明らかで、例えばルーマニアは47%、ブルガリアは44%と平均より非常に低い。ちなみに最も低いのは、ブルガリア北部にあるSeverozepadenという地域で26%だった。
一人当たりのGDP=GDP(国内総生産)/国の人口
※「購買力平価」・・・各国の通貨の購買力が同等になる換算比率を求めたもの。
北欧ニュース編集員
EU内でのデータなので、ノルウェーとアイスランドがいないのですが、世界のランキングではノルウェーがトップ5あたりにランクインしているようです。
出典元で少し順位が異なるようですが、スウェーデン、アイスランド、デンマーク、フィンランド、そして日本も15~30位以内に入ってくるようです。
日本は国で見ると世界で経済第3位ですが、一人当たりで見ると、25位前後あたり。
これはちょっと考えさせられますよね。。
※来週の北欧ニュースはお休みです。次回もお楽しみに!