Louisiana Museum of Modern Art Kim Hansen/Wonderful Copenhagen |
デンマークのルイジアナ近代美術館にて、6月7日より回顧展「YOKO ONO HALF-A-WIND SHOW」が開催されている。
今年2月18日で80歳を迎えたオノ・ヨーコ。この2月から、ドイツのフランクフルトを皮切りにスタートした回顧展は、1ヶ月で約3万人を動員するといった話題の展示会。
音楽や映画、詩、インスタレーションといった作品を通じて、オノ・ヨーコはどのように彼女自身を常に改革し続けてきたのか。約50年以上もの間、前衛芸術に大きな影響を与えたオノ・ヨーコ作品を“体験”することのできる内容となっている。
オノ・ヨーコ氏が生み出す作品には、インタラクティブ(対話的)なものが多い。
ただアートを鑑賞するだけでなく、来場者が体験することができるのが特徴的である。
たとえば、今回の展示会の一部となっている「En Trance」は彼女のインスタレーションの代表作の一つ。
6つの入口を持つ構造になっていて、観ている人がいくつもの体験を楽しめるようになっている。
また、日本人なら童心に返ってしまうようなカプセルが出てくる「ガチャガチャ」を取り入れた作品もある。
コインを入れ、レバーを回して出てきたカプセルの中に入っているのは「空気」。
これまでの作品から、「Moving Mountains」をはじめとする最新作も披露されている。
フランクフルトでも好評だった「Wish Tree」もルイジアナ公園内に登場。メッセージを書いて木に吊るすといった、まるで七夕飾りのような参加型アートだ。
コペンハーゲン市内には、「DREAM」「IMAGINE」「BREATHE」「TOUCH」といった言葉の看板や、レストランやカフェ、映画館などには、オノ・ヨーコ作品の無料ポストカードが設置されているという。
ルイジアナ近代美術館で「YOKO ONO HALF-A-WIND SHOW」が体感できるのは、9月29日まで。
展示会のPR動画はこちら↓
YOKO ONO Teaser Louisiana Museum of Modern Art
http://youtu.be/VMh6CuttTi0
北欧ニュース編集員
2011年の横浜トリエンナーレの際に、オノ・ヨーコさんの作品も披露されましたよね。
私はほんっとに残念ながら逃してしまったので、ルイジアナ近代美術館へ飛んでいきたい気分です(真顔)。
(日本には巡回しないでしょうか・・・?^^)
オノ・ヨーコさんから電話がかかってくるという「テレフォン・イン・メイズ」という作品がありましたが、回顧展にもあるでしょうかね?
どきどきや、わくわく感。手を差し出したり、足を一歩前に出すことによって、知らなかった世界や忘れていた世界が広がって、心に残る、という感覚。あとからあとから、じわじわと来そうですよね。
この夏~秋にかけてデンマークを訪れる!という方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?