2013/07/02 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

伸び悩むフィンランドのオーガニックフード業界


photo by Elina Sirparanta/Visit Finland

北欧諸国が提案する「ニュー・ノルディック料理」が世界から注目される中、健康志向への意識が高い北欧の国々では、地元で採れた新鮮な食材や、殺虫剤や化学肥料を使わずに育てられる「オーガニック(有機)」食品が人気を集めている。

現在、フィンランドでのオーガニック農業は全体の8%。世界的に見ても高い数字といえるが、小規模のオーガニックフード店や地元産の食材を提供しているショップが今、フィンランド国内で厳しい状況に置かれているという。

オーガニックフードの需要は急速に高まっているものの、オーガニックフードを専門とするフィンランド国内のショップが今年閉店に追い込まれている。なぜ需要の高い食材の店が閉店に直面しているのかというと、それは、「オーガニックフードが食文化としてまだ多くの人々に根付いていない」、「オーガニック食材をはじめ、その食材を扱う小さなショップへの理解がない」ということが原因なのではないかと専門家は分析している。

フィンランドでは2000年以降、人工肥料や人工飼料の価格の高騰をきっかけに自然農法に切り替えたり、若手が農地を引き継ぐ際にオーガニック農業に切り替えるという背景もあり、オーガニック農業への参入がぐっと増加。それに伴い、オーガニックフード商品を製造する新規参入企業も増えたという。

ところが、一部の消費者を除いて、消費者側に広くオーガニック食材をアピールしきれていない様子。
フィンランドでは、国をあげて2020年までにオーガニック農業を20%まで引き上げるという目標を立てている。あと約7年の間に、国内オーガニック農業を伸ばしていく策はあるのか。


参考記事:
●北欧ニュース(2012/09/25)
高まるオーガニック人気!フィンランドの目標は全体の20%
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022012092400015001/
●北欧ニュース(2012/02/21)
赤い王冠マークが目印!オーガニックフードが大人気
http://www.hokuwalk.com/Topic/page/page_id/022012022000015001/


北欧ニュース編集員


オーガニック食材はどうしても人の手がものすごくかかるので、やはり割高になってしまいますよね。
コスト面でも手を出しにくい、という人も多いかもしれません。
しかし、どうやって生産されているのか、そのルーツを教育することで理解が深まる可能性がありますよね。フィンランドお得意の「教育」で。学校教育なんかに盛り込んだら、人々の食べ物の選択肢も広がるのではないかと思います。日本も、食べ物を育てる学習など、子供のときからオーガニックのような、こういう育て方もあるんだよ、と教えてもらうのと、知らないのとでは、選ぶものが違ってくるのではないかと。

オーガニック、自然農法のものって、ほんとに大地のパワーがみなぎってて。
甘みがあって、濃くて、優しくて。野菜なども結構持つんですよね!驚かされます!

このページの先頭へ