Niittykumpu駅完成予定図 |
ヘルシンキからエスポーまでの地下鉄建設工事中が行われているフィンランド。
ヘルシンキから西へ伸びるこの地下鉄は、ランシメトロ(Lansimetro)と呼ばれ、7つの新しい駅が誕生する予定。 現在、掘削作業から、駅やトンネルの建設作業へと移り変わってきているところである。
ランシメトロの建設は、2009年11月にヘルシンキのRuoholahti(ルオホラハティ)からスタート。翌年2010年の夏にエスポーでも建設が開始された。今年2月中旬の時点で、掘削作業は99.9%、ほぼ完了となった。
2015年末までの竣工を目標に掲げている中、現在、建設スケジュールが厳しい状態に陥っているという。
駅やトンネルの建設だけでなく、地下鉄の試運転には、旧地下鉄車両の自動化や制御システムの実装といった時間も必要になる。そのため、運用開始時期を2016年秋に延期することになった。
延期の大きな理由は、地下鉄列車の自動運転システム、さらには、プラットホームのホームドアの設置が遅れると判断されたため。
ランシメトロは、ヘルシンキ市とエスポー市による合弁会社であるランシメトロ社が、Ruoholahti駅からLauttasaari駅、Koivusaari駅、Keilaniemi駅、Aalto University駅、Tapiola駅、Urheilupuisto駅、Niittykumpu駅、Matinkyla駅まで、全長13.9キロメートルを走る西地下鉄ラインの業務にあたる。
約14キロメートルにおよぶ2つのトンネルに7つの新しい駅、巨大な岩を除去しながらの地下鉄建設工事は、フィンランドでも最大級のインフラプロジェクト。完成すれば、毎日10万人以上の利用客が見込まれる予定。観光でフィンランドを訪れた際も、ヘルシンキから足を伸ばすのに便利な路線になるに違いない。
【動画】The West Metro(Lansimetro)
http://youtu.be/aLAraWDEO1k
北欧ニュース編集員
新地下鉄「ランシメトロ」の運転が開始されるのが2016年だとして、2009年の着工から7年もかけて建設される壮大なプロジェクトですよね!
日本では特に、東京の地下は一体どうなっているんだ??というほど地下鉄網が広がっていて、新線を作るのが非常に大変なのではと思いますが、フィンランドでは地盤がしっかりしているだけに、地下に眠る岩盤などを掘削していく作業が大変そうですよね。それぞれの駅もどんな風に仕上がるのか地元の方も楽しみでしょうね!駅構内もフィンランドらしい素敵なデザインが期待されます。