2014/04/22 今日は「デンマーク」よりこんなニュースが届きました!

生誕100周年!“キング・オブ・チェア”ハンス・J・ウェグナー


photo by Designmuseum in Denmark

ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年で日本でもにぎわいを見せている2014年は、デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナー生誕100周年の記念の年でもある。

母国デンマークでは大規模な展示会「WEGNER - just one good chair」が4月3日より、デザインミュージアムにて開催されている。

ハンス・J・ウェグナー(1914年4月2日-2007年1月26日)は歴史上で最も多く作品を生み出したデザイナーの一人。数ある名作の中でも、1949年に発表した「ザ・チェア」は、当時ケネディ大統領がアメリカ大統領選のテレビ討論の際に使用した椅子として一躍有名となった。

生涯でおよそ500以上もの椅子をデザインし、「キング・オブ・チェア」とも呼ばれるウェグナー。展示会では、およそ150以上におよぶオリジナル作品、スケッチ、写真や模型が展示され、多岐にわたる作品の数々を通じて、ウェグナーが歩んできた人生やキャリアに触れることができる。

1950年代、ウェグナーやデンマークデザインがなぜ、アメリカをはじめ世界中で知られるようになったのか、また、なぜデンマークデザインが近年ずっとアジアで人気を誇っているのかといった、デンマークデザインの国際的な関係性なども知ることができるようだ。

チャールズ&レイ・イームズ、フィン・ユール、アルネ・ヤコブセン、ミース・ファン・デル・ローエのような、ウェグナーと同じ時代を生きた偉大なデザイナーたちの映像や家具も見どころの一つ。

ウェグナー作品だけでなく、デザインミュージアム所蔵の世界的に活躍したデンマークデザイナーや国際的なデザイナーたちの作品、さらには、デンマークデザインにインスパイアされたインターナショナルな最新のデザインワークも披露されているという。

ハンス・J・ウェグナー生誕100周年記念展「WEGNER - just one good chair」は、今年11月2日まで。


北欧ニュース編集員


デザイン、質の高さ、シンプルかつ機能的。日本でも人気のデンマークデザイン家具。
代表的なデザイナーとしては、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、そしてハンス・J・ウェグナー。
ヤコブセンは少し年上ですが、同世代ですよね。
(それにしてもトーベ・ヤンソンと同い年なんですね!北欧黄金世代!?)
多方面からウェグナー作品を見つめることができる記念すべき展示会。
デンマークを訪れるご予定の皆様、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう!

【参考ブログ記事】
●2012年冬に新宿デザインセンターOZONEで開催された
「フィン・ユール生誕100年記念展 The Sense of Finn Juhl」について

●2013年秋にスパイラルで開催された
「島崎信+織田憲嗣が選ぶハンス・ウェグナーの椅子展」について


※お知らせ:4/29と5/6の北欧ニュースはお休みです。

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