2014/06/10 今日は「フィンランド」よりこんなニュースが届きました!

おかえり!マスタード!


Turun Sinappi公式HPスクリーンショットより

フィンランドでとても好まれている調味料のひとつ、それは「マスタード」。
「トゥルン・シナッピ(トゥルク・マスタード)」は、フィンランドで有名なマスタードのブランド。昔から高い人気を誇っている。

メイド・イン・フィンランドとして誇りにしていたこのブランド。
生産がスウェーデンに移された際に、多くの人が不満を抱き、マスタード愛好家によるトゥルク・マスタードの不買運動が行われるという騒動があったほど。

母国のメイド・イン・フィンランドであることを大切にするフィンランド人にとって、1948年創業のトゥルク・マスタードが2003年にスウェーデン、さらには2008年にポーランドへ移ったことでショックと不満を隠しきれなかった。

しかし、トゥルク・マスタードからフィンランド中央部に位置するカヤーニ近くで工場を設けるというニュースが発表された。約10年の歳月を経て、母国フィンランドに戻ってくるというのだ。

カヤーニから西へ約80キロメートル離れたピュハンタにある、同じくマスタードを製造しているMaustaja社の工場で、なんと今後、トゥルク・マスタードの生産が開始される。
Maustaja社とトゥルク・マスタードの親会社であるユニリーバは2年間もの交渉の末、合意に至った。製造ラインがフィンランドに戻ってきたことで、その土地に雇用が生まれることも嬉しい話。

Maustaja社は1971年創業、1977年にマスタードの製造を開始。国内シェア50%以上を誇るフィンランド最大手のメーカーである。マスタードのほか、ジャムやケチャップなども手がけている。

フィンランドの工場生まれとなる新生トゥルク・マスタード(Turun Sinappi)がフィンランド国内の店頭に並ぶのは6月末ごろの予定。

トゥルク・マスタード(Turun Sinappi)
http://www.turunsinappia.fi/
マウスタヤ(Maustaja)
http://www.maustaja.fi/


北欧ニュース編集員


フィンランド人にとって、ソーセージとか直火で焼いちゃったり、それにマスタードとかつけちゃったり、楽しい夏の季節がやってきますね!(6月21日はユハンヌス、夏至ですね)マスタード愛が伝わってくるようなニュース。フィンランド人の母国産にこだわる考えや暮らしが、こういったところでも随所に感じます。
我々ニッポンも、日本人なりにメイド・イン・ジャパンを守っていけたらいいですよね!

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