Ulf Huett-Nilsson/imagebank.sweden.se |
北欧の人々が心待ちにする長い夏休み。子供たちにとっても、家族で過ごす時間は楽しみとワクワクでいっぱい。
そんな夏を大満喫する、あるスウェーデン一家が注目を浴びた。
なんと自転車で、スウェーデンからドイツのベルリンまで行ったというのだ。
約400キロにも及ぶ長旅をしているのは、5歳と7歳の子供2人と両親の4人家族。
5歳の女の子は母親の自転車の後ろに座っての旅だが、7歳の男の子は両親と同様、マイ自転車での旅。4日間でベルリンに辿り着いたという。
一家が辿ったルートはまず、スウェーデン最南端の街Trelleborgからフェリーに乗船。ドイツのロストックに渡り、ベルリンまで自転車でやってきた。
地元紙によると、両親もさすがに様子を見ながらの出発だったようだが、初日と2日目であわせて約200キロも移動できたことから、もしかしたらいけるかもしれないと、小さい子供を連れての思い切った旅に発展したようだ。
7歳の兄から出てくる言葉は「疲れた」ではなく「楽しい!」。
5歳の妹はまだマイ自転車に乗るには小さいので、母親の後部座席。
座ったままの旅は疲れたり退屈するかと思えば、そんな心配もなく、兄同様、旅を楽しんでいるという。
小さな子供の様子や体調を気にしながらの旅は親としても緊張感に包まれがち。
しかし、子供たちの成長やたくましさはきっと想像以上で、大人にとっても素晴らしい夏の思い出になるに違いない。
北欧ニュース編集員
「自転車」というのがまたいいですね!
ご両親の広い心と、あたたかい目で子供たちを見守っている様子が伝わってくるようです。
本などで見たり聞いたり知ったりした後に、本当にそれを肌で体験するというのは、人を形づくるのに非常に大切なことなのだなと、ここ最近いろんなことに触れるたびに思います。
いろんな人との出会いがあり、いろんな道を通ったり、無力さを感じたり、そういったことを体験しながら、人間として生きる力が身についていくんですよね。
みなさんも、素敵な夏をお過ごしくださいね!
※北欧ニュース夏休みのお知らせ
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