VISITOSLO/Tord Baklund |
今月1日、ノルウェーの首都オスロが、来年7月31日のクアラルンプールでの正式発表を前に、2022年冬季五輪招致活動から撤退することを明らかにした。
ノルウェー政府は多額の開催費用を理由に、開催費用の財政保証を承認しない方針だという。
世論調査では、回答者の約6割が開催を「反対」しており、「賛成」はわずか3割程度。ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相は「開催には国民の支持が必要」と話す。国民からの熱い支持がないと確かに厳しい。
ただ、反対派のなかには、コストを抑えることができれば、冬季開催に賛成したいと答えた人は50%以上にのぼり、過半数を超えているという。1994年のリレハンメル冬季五輪に建てられたスポーツ施設を再利用するなど、開催費用を削減できれば、ウィンタースポーツ強豪国として招致したいという国民もいるようだ。
ストックホルムもまた、ボブスレーやリュージュといった競技施設に莫大なコストがかかるということで、開催費用を理由に断念している。
中国の北京、カザフスタンのアルマトイのアジア2都市に絞られることになった2022年冬季五輪招致レース。2018年冬季五輪は韓国のピョンチャン、2020年夏季五輪は東京で開催されるため、2022年冬季五輪は、夏季冬季通じて、まさかのアジア圏3連続開催となる。
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北欧ニュース編集員
オスロはかなり有力だったのではないかと思われるので、本当に本当に残念ですね。。
既存の建物を新しくするにもコストはかかると思いますが、資源を有効利用して、最先端の舞台を造り上げるという選択肢もなければ、今後どの国も冬季五輪の開催が困難になってくるのではないかと。非常に考えさせられます。
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