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デンマーク・コペンハーゲン出身でアイスランドのアーティスト、オラファー・エリアソンがデザインした橋が今年ついに完成するという。
実は、2011年に橋の建設計画が発表されてから2013年にすでに完成している予定だったが、大幅に遅れているようだ。橋といっても、我々がイメージする直線的なラインのものではなく、なんとも近未来的な雰囲気を思わせる円形の橋、その名も「Cirkelbroen(the Circle Bridge)」。
自転車大国コペンハーゲンの湾岸エリアを、より巡りやすくするための都市計画の一環として立ち上げられたプロジェクト。クリスチャンハウン運河を渡る新しい橋として、自転車はもちろん、ランニング、ウォーキング、散歩も楽しめるユニークなフォルムの橋である。
橋の全長は約32メートル。大きさの異なる5つの円形プラットフォームがジグザグに繋がり、プラットフォームにはそれぞれ帆柱(マスト)が立っている。5つのうちの3つのプラットフォーム部分が旋回することにより片側が開き、大型ボートなどが通れる仕組みになっている。
向こう岸にはデンマーク王立図書館が望める。新たな名所となりそうだ。
オラファー・エリアソンは現在ドイツ・ベルリンを拠点に活動。自然現象を思わせるような空間、色や光を巧みに用いた大胆なインスタレーションで注目を集める現代芸術家である。
2003年、ロンドンのテイト・モダンで開催された展示「ウェザー・プロジェクト」でその名を世界に轟かせた。
日本でも個展が開催されている。2009年11月~2010年3月まで、金沢21世紀美術館開館5周年記念展「Olafur Eliasson Your chance encounter / オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき」では、来館者の視覚に訴えかけるような幻想的な展示で話題を呼んだ。
オラファー・エリアソン公式HP
http://www.olafureliasson.net/
「Cirkelbroen」完成予定イメージ。開閉の動きが見られます。
http://youtu.be/o-dlt1PRt9k
「Cirkelbroen」を資金面などで支援しているノルディア財団のHP
https://www.nordeafonden.dk/
北欧ニュース編集員
上から見ると、ふわふわとしたまあるい泡が繋がったような優しいフォルム。
動画で見ていただけるとわかりやすいのですが、開閉の動きもとても面白いですよね。
真横から見ると、まっすぐ直線的な橋にも見えるという(帆船にも見える?!)、視覚的にも楽しめる橋。地元コペンっ子も完成が待ち遠しいのではないでしょうか!