2015/02/24 今日は「フィンランド・デンマーク・ノルウェー」よりこんなニュースが届きました!

ヨーテボリ映画祭閉幕&米アカデミー賞発表!今年もアツいよ、北欧映画


ヨーテボリ映画祭2015
ポスタービジュアル

1月23日から2月2日まで、第38回目となるスウェーデンのヨーテボリ映画祭が開催された。また、日本時間の昨日2月23日には、アメリカでアカデミー賞各賞が発表。北欧作品はどうだったのか?世界から注目をあびる北欧映画に着目してみた。

世界89ヶ国から、500近くもの作品が集まるというヨーテボリ映画祭。
今年は、デンマークのMichael Noer監督作品「Key House Mirror」がオープニングを飾った。

8つの作品がノミネートされ、その中から最も優秀な作品に贈られるDragon Awardを受賞したのは、デンマークのSamanou Acheche Sahlstrom監督によるデビュー作「In Your Arms (I dina hander)」。監督が手がける初の作品であり、映画祭には初出品。もちろん、受賞は初めてのこと。FIPRESCI Awardと2冠を達成した。

今年の審査員には、昨年のフィンランド映画祭2014で来日したピルヨ・ホンカサロ監督をはじめ、昨年日本でも公開された異色のアイスランド映画「馬々と人間たち」(2013)の監督・脚本を手がけたベネディクト・エルリングソン監督なども名を連ねている。

ヨーテボリ映画祭のクロージングを務めたのは、フィンランド映画「Armi Alive!」。
色鮮やかなテキスタイルデザインで人々を魅了するマリメッコ誕生に欠かせないフィンランド人女性、アルミ・ラティアにフォーカスした作品で、米アカデミー賞受賞歴を持つヨルン・ドンナー監督が手がけたことでも話題となっている。フィンランドでは今年3月20日より公開予定。

さらに、日本時間の2月23日に発表となった第87回米アカデミー賞では、短編アニメーション部門で、ノルウェーのトーリル・コーヴェ監督作、型破りなノルウェーの家族で育った三姉妹を描いた「Me and My Moulton (Moulton og meg)」がノミネート。コーヴェ監督の作品がノミネートされるのはこれで3度目。2006年の「THE DANISH POET」では、短編アニメーション賞を受賞。2度目の受賞が期待されたが、残念ながら受賞には至らなかった。

また、「ヘッドハンター」(2011)で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム監督作、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」が脚色賞を受賞。作品賞、主演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚色賞、美術賞、編集賞、作曲賞の計8部門にノミネートされていた。最優秀作品賞は、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。

今年もいろんなところで、北欧の作品や監督たちが、映画界を賑わせてくれそうな予感。


ヨーテボリ映画祭
http://www.giff.se/en

米アカデミー賞
http://oscar.go.com/


北欧ニュース編集員


デンマークの監督はすでに世界で活躍されている方が多いですが、最近ノルウェーの監督の活躍も目立ちますね!
マリメッコ誕生の舞台裏で活躍したアルミ・ラティアの映画も、これまた話題になりそう!世界中が知るファッションブランドが生まれた背景にある秘話、当時のデザインも登場しそうですし、日本でもぜひ公開を期待したい作品です。

ヨーテボリ映画祭の審査員を務めたフィンランドのピルヨ・ホンカサロ監督。
昨年の「フィンランド映画祭2014」で来日、映画祭では「コンクリートナイト」(2013)が上映されました。

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